Day5:13年LEL1400km・Kirkton→St Ives→Great Easton→ゴール

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ボランティアさんに朝6時半起こしてもらったが、ちょっとの間・・・ボーっとしていて立ち上がれなかった。

こんなんで、あと250km走れんのか?

なーんて言っていてもしょうがないので、さっさと支度する。

いい天気の最終日スタートKirktonへGo

朝食では日本の方お二人と談笑しながらいただいた。

今日何時頃つくかなー・・・なんて話しながら。

泣いても笑ってもオレのリミットは明日8月2日の5時10分。とにかくはってでも、たどり着かなくてはいけない。

ロンドンエジンバラロンドンの旗の前で一枚。

今日は本当にいい天気だ。つーか暑くなりそうな感じ。

朝一食欲が無いのはいつものこと。多めに水を持ち、補給食をフロントバッグに入れてスタート。

いきなり、右折でロードクローズ。オイオイ。

曲がってみると作業車両が道をふさいでいる。

もう一人のライダーと一緒にトラックの横を歩いて通り抜ける。

お昼前になんとかKirktonへ到着。

今日はすごい暑い。マジで暑い。

灼熱のイングランドの中St Ivesへ

今日は本当に暑い・・・この日走ったライダーはけっこうキツかったと思う。灼熱走行に慣れているオレでもマジで暑かったもんな。

ところで・・・Kirkton、もう片づけがはじまっている。

バイク立てかけるフェンスが撤去されていた。オレも早くロンドンへ帰ろう。

食堂に行く・・・が、あまり食べたくない。

アスピリンと暑さで、食べたくないなー

でも食べないとマズイので、補給食をフロントバッグに入れてアイソトニックドリンクをがぶ飲み。

アイソトニック飲料も確かカロリーあるよな。

キャメルバッグにもアイソトニック入れて、ボトルにもアイソトニックをつめた。

川沿いの道を行く。約80kmの道のり。

まずは40kmほどこなし、残りを20kmずつにして休みを入れながら走る。

ちょうど40km付近で木陰を発見。芝生の上に横になる。

木陰はマジで涼しい。気持ちいいーーー。シューズも脱いでしまい、これでビールがあったら最高ですよ。

きびしい向かい風も、この時ばかりは大歓迎。

10分仮眠。すぐに現実に戻り、さっさと行く。

キャメルバッグのアイソトニックが無くなりそうになるので、ミニストップで休憩。

アイソトニック飲料を買ってがぶ飲み。半分飲んで半分はボトルへ。

ベンチがあったので休憩。もうすぐ17時になる。

先を急ぎたいが、体が言うことをきかないのでのんびり行く。

St Ivesに到着。17時半。少しは涼しくなってきたが・・・いい天気は相変わらず。

最後の最後で、この灼熱。けっこう(無い)体力奪われたなー

チョコバー3本をフロントバッグへ。1本食べる。アイソトニック、ガブのみでも結構いけるな。

どのくらい、エネルギーが残っているかさっぱりわからん。

とにかくお腹の調子が良くないので、食べる気が起きない。でも食べなくちゃなー

グレート・イースタン経由でゴールまで残り120kmか。

GTイースタンまで約74km・・・・23時ころか。GTイースタンで仮眠とって1時スタートするとゴールは3時過ぎころだろうか。

ここまでくると、ちょっとしたミスやトラブルが致命的になりそう。

何が待ち構えているか?パンクか、GPSか、ヘッドライトか、バッテリーか。

ここで、夜間走行が結構あることに気が付き、今朝マーケットラセンでフロントバッグよりヘッドライト用単三電池4本を抜いてドロップに捨ててきたことを本当に悔やむ・・・・

痛恨のミスコースをして・・Great Easton到着

今回のロンドンエジンバラロンドン、ロンドンへの道のりも残す所2ステージとなりました。残された時間はあと11時間ほど。残り120km程度。ホント、ギリギリだなー

こんな感じのしゃれたランナバウトたくさん見ました。

どうせ深夜着はわかっているので、けっこう開き直っている。

丘陵地帯を行く。かなり日が傾いてきた。

疲れや、居眠り運転など危険なので、休みは取っていくようにする。

早くつくよりも確実に到着することが最優先。

とうとう日没をむかえる。この時点で20時半過ぎ。

あと1時間は明るい。

ライダーの尾灯を見つけると、ホント心強い。

でも抜き去るだけの気力も体力もなし。

そして、この後夜間走行となるのですが・・・・嫌なことは続くもので、ヘッドライトのバッテリーを持っていないことはすごく不安でした。

その不安を増幅するように、暗くなってすぐにガーミンGPSが「給電が遮断されました」のメッセージ。

一瞬、何を言っているかわからなかったのですが、モバイル電源が最初の1本は3日持って、次の1本は1日しかもたなかったのです。

それも新しいほうが、全然持ちませんでした。これは予想外・・・・。

ゴールまでモバイル電源は余裕で持つと踏んでいたので。急きょ、暗闇の中GPSの液晶を最小照度にします。

残された電源はガーミン内にある内臓バッテリーのみです。普通に8時間程度はもつはずなので、大丈夫とは思いますが、けっこう色々精神的に崖っぷちだな・・・

そして、この後、崖っぷちをさらに追い詰める出来事が。

そろそろ最後のPCであるGTイースタンだよな・・・なんて思いながら走っていました。

暗闇なのでヘルメットライトを搭載していないオレはキューシート、サイコンの距離計をチェックすることができません。

そうだ・・・たしかGTイースタン付近でルート変更があったんだよな・・・なんて思っていた時、目の前のY字路でライダー5人ほどが止まっていました。

ガーミンはしきりにY字路、右折を促しますが、止まっていたライダー達は左折方面へ躊躇なく降りて行きました。

「そうか・・・リルートされたんだよな」

心身ともに壊れている頭は、ガーミンの警告を無視して、5人のライダーを追うことを決断。

こいつらに付いて行けば、GTイースタンはすぐだぜ。

ダウンヒルを駆け下り、街を抜け、そろそろついてもいいのでは?・・・と、思った矢先、嫌な予感がよぎる。

最後尾のライダーに「どこへ向かっているのか?」聞くと・・・怪訝そうな顔して(そりゃそうだ)「ロンドン!」と答える。

けっこう真っ青になる。「GTイースタンは?」と聞くと、「もう寄ってきた」

急ブレーキかけて・・・呆然と立ち止まる。「やっちまった」

GTイースタンをチェックし終わってロンドンに向かっている列車についてきちまった。当然オレはGTイースタンのチェックしていない。

ダウンヒルけっこう降りたよな・・・何キロ走っただろう・・・5キロ、いやもうちょいか。

考えているより先に、今来た道を戻る。

時間も体力も手も尻もバッテリーもヤバイのに、ここへ来て痛恨のミスコース。

ガーミンが右折を促していたのを無視してやってしまった。当たり前だが写真を撮る余裕は無し。

アドレナリン出ているのかアスピリンきいているのか、この時ばかりはどこも痛さを感じなかった。

必死に今きた道を間違えず走りきり、さっきガーミンが騒いでいたY字路にたどり着いたのはミスコース40分後のことでした。

ガーミン通りY字路を曲がるとGTイースタンのPCはものの3分で到着。

時計を見ると23時半・・・ミスしなければ23時前について2時間程度は仮眠をとれたのに。

グダグダ言っても仕方ないので、とにかく50分仮眠、0時半に起床を頼み込んだ。(たぶん起きれそうにない)

まわり明るく、うるさい状態でもドロのように眠りについた・・・・

やれやれ完走・・ロンドンへ到着

予定では8月1日の21時ころにロンドン、スタート地点のラフトンへ到着する予定でした。

やっぱり予定は未定だなー・・・なんて思いながらボランティアさんに起こされました。

時計を見ると日付変わった8月2日0時半。オレに残された時間はあと4時間半。

残りは45kmだけど、なにかトラブルがあったらかなり微妙。

起きると若干名のライダーが残っている。

バナナを1本食べてよろよろバイクに向かう。

最後のキューシートチェック。そしてガーミンEdge800、GPSのルート設定を行う。

さぁ、あと45km行くぜ!

もう、タイヤもバッテリーもGPSもヘッドライトも、どれかトラブルがあったらアウトだ。

しっかり準備したはずなのに、けっこう崖っぷち。

全体のルートは下り基調だったようで、できるだけとばす。

ただ、コーナーは飛ばせない。車体のライトは出口に向かないとコーナーの脱出ラインが全く見えない。

こんな時、ヘルメット装着ライトがあれば、もっとペースをあげられるのに。

なーんてコト考えながらできるだけとばす。

となりにモーターウェイが出てきた。あと10kmくらいか。

ガーミンの液晶にゴールを示すシンボルが出てきた時は、かなりほっとしたけど、まだパンクしたらギリギリという線が残っている。

バッテリーの問題はギリで大丈夫そう。あとはパンクと落車の問題だけ。

街中に入り、目の前にスタートしたラフトンのスクールが見えた時は・・・感動と言うよりは「もう走らなくていいんだ」という気持ちだった。

到着直後のビーワンディアブロ。本当お疲れさん。すぐにコントロールへ行って、最後のスタンプとサインを貰った。

ブルベカードはスタッフさんが預かり、その代わりにメダルがその場でもらうことが出来た。

そのメダルを手に取り、やっとこ完走できたという実感が湧いてきた。

ボロボロのLELなんとか完走

8月2日の日付が変わり、朝を迎えようとしている3時半過ぎ・・・・ボロボロになりながらも、やっとこロンドンへ帰ってくることが出来ました。

ガーミンEdge800にゴールであるLoughtonのポイントが見えてきた時は、「あと少し、あと少し」なんてつぶやきながらこいでいました。

いつもならあっという間に走り抜けてしまうであろう5kmほどの道のりが本当に遠かった。

ロンドンエジンバラロンドン ゴール

そして、スタートをした学校の正門にボランティアスタッフが迎えてくれているのが見えた時は「やったぜ完走だ!」というより「ああ・・・もう走らなくていいんだ。」という気持ちのほうが大きかったのが正直ところです。はい。

ロンドンエジンバラロンドン

朝の3時ですが、コントロールは最後のライダー迎えているところでした。私が7月28日8時半スタート、ゴールリミット8月2日5時10分ですので、あと数時間後にはすべてのライダーのリミットを迎えることになります。

いや、なんとか完走できて本当によかったーー

完走メダル

ブルベカード提出をして、完走メダルをすぐにいただきました。その後、食堂横の仮眠所で仮眠をして、今日の宿のホテルへ移動をしました。

このすばらしいロンドンエジンバラロンドンを開催していただきました、主催者、スタッフの皆様。

そしてたくさんのボランティアの方々、たくさんの国からきたライダーの方々、本当にありがとうございます!!

ヒースローのホテルへもどる・・・・

寝ていた。そう、ゴールのラフトンの学校で寝ていた。ゴールに到着したのが、朝の3時過ぎ。

ブルベカードを提出すると、何も食べる気はおきなかった。

通路へ行くと、ちょっとした部屋に到着をしたライダー達が、思い思いに寝ている。

ダメだ、オレも寝る。その前に嫁さんにLineで到着したことを伝え、ゆっくりでいいのでクルマでむかえを頼むと書き込む。

というわけで、倒れた。4時過ぎだったかな。

そして、起こされた。

「はっ!!ここはどこだ???・・・次はどこへ行くんだっけ???」

・・・・そうだ、ゴールしたんだっけ。

迎えに来た嫁さんにおこされて・・・・やっと気がついた。

そうだ、ゴールしたんだっけ。

ゴール後の仮眠

食堂でも寝ている人たち。みんないい顔して寝ている。

もしかしたら、まだ夢のなかで走っているかも・・・

ゴール後の仮眠

食堂隣の部屋も開放され、こちらで私は寝ていました。

到着時、ベッドの空きはなく、壁際で寝ていました。

ゴール後の仮眠

ドロップバッグは全て回収され、ロンドンへ戻ってきています。

ドロップバッグデスクでライダーゼッケンを言えばドロップバッグをもらうことが出来ます。

私も無事にドロップバッグをもらうことが出来ました。

ゴール後の仮眠

バイクパーキングで寝ている人たち。毛布は支給されていたので、案外と気持ちいいかも

ただ、ちょっと寒いかな。気温は20度以下のはず。

嫁さんにドロップバッグを持ってもらい、バイクを押してクルマのところへ行きました。

ラフトンへお迎え

というわけで、まだ人通りもない裏の路肩に止めたクルマへ行く。

ラフトンの学校へ一礼しました。

車に積み込み

ビーワンディアブロをバラバラ、クルマに積み込む。着替えて、後席へばったり。ぐったり。

ホテルへ到着

出発をした、ヒースロー空港近くのホテルへ到着。

そういえば、随分前に、ここを出発したんだよなー

朝食

シャワーを浴びて、着替えて、ホテルの朝食へ。こんなにゆっくり、そしてのんびりとした気持ちで食事するのは本当に久しぶりだ。

LEL走っている時は、食事している時も、なんか常に時間を気にしていたしね。

家族と一緒に、こんなにのんびりと食事するなんて、すごいいい時間でした。この時、やっとこ、完走できたんだなー・・・と実感が湧いてきました。

さぁ、午後は自転車をばらして、帰国の準備をしなくちゃね。

 

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