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ブルベを始める前に覚悟する必要があるコトがいくつもある・・・そう思う今日このごろ。たとえば仲間と朝練行くときや、胸高まるセンチュリーランにエントリーするなどとは、ちょっと違うような心の持ちようがある。
しかしロードバイク、自転車に乗ってこれから楽しく走り始めるのに・・・この冷めた気持ちはなんだろう。
そして西の空に目を向けるとどんよりとした黒い雲がこちらに押し寄せてくる。今日の降水確率は90%で深夜からは雷を伴う強い雨とのことだ・・・
なぜこのような天気の日の朝5時・・・オレは自転車にまたがり、そして走り出そうとしているのか。明日・・・日が暮れ、夜になる頃、オレは無事にココへ帰ってこられるのだろうか。
ロードバイクにこれから乗って走り出そうとしている人が・・・このような感情になるのもなかなかないと思う。そうそれはあたかも戦士のようだ。
そんなブルベという泥沼にハマろうとしているあなたに、残念ではあるがブルベの非常識をお知らせしたい。・・・いつものように苦笑スルーしてほしい。
この記事の目次
- 1 最低距離が200kmなんです
- 2 600kmを1泊2日で走らなければいけない
- 3 400kmはなぜツライかを真剣に考えるようになる
- 4 300kmが実は一番楽なのではと迷走する
- 5 夜通し走ることがある
- 6 夜スタートとかがある
- 7 年末でも正月でも真冬でも走る
- 8 反射ベストを着用する
- 9 ヘッドライトやテールライトをたくさんつける
- 10 自転車にはベルが必要なことを知る
- 11 雨でも走ることがある
- 12 コインランドリー・精米所とかで仮眠をとる
- 13 ブルベはエライお金がかかる
- 14 1200kmとか1400kmとか2400kmなんてモノもある
- 15 リタイアしても回収がない
- 16 すべて自己責任を痛感する
- 17 まとめ
最低距離が200kmなんです
ブルベの最低距離は200kmとなっている。あまりにも非常識だ。普通の人がロードバイクに乗り始めたり、サイクリングしたりして意識する距離は50kmとか100kmと思う。
特に100kmはビギナーサイクリストが最初に乗り越える壁であろう。
しかし、そんな壁を余裕で2倍。それがブルベ最低距離と知るとこからブルベへの参入覚悟を考えることになるだろう。
だって、ヘタしてそれ完走したら、次は300kmとか400kmとかがあるんだぜ。DNFして尻尾を巻いて逃げることが最善の策かと思う。
よく考えてからブルベという泥沼に挑戦をしてほしいと思っている
600kmを1泊2日で走らなければいけない
ブルベは平均速度を15km/hで計算をされている。なので200kmは13時間半となっている。ブルベの最長距離である600kmも15で割れば40となる。
そう、600kmブルベの制限時間は40時間なのだ。
600kmというのは、本当にとんでもない距離と思う。普通に大学生あたりが夏休みに泊りがけサイクリング出たら、余裕で1週間とかの行程でしょ?
それを土日週末の1泊2日で完走するなんてありえないでしょ。これを聞いた時、オレもかなり衝撃を受けたw
だって車で都内から日本海まで1泊2日の旅行って・・・高速使っても面倒だものな。それを自転車でこの距離を走るなんてダメだろ。
400kmはなぜツライかを真剣に考えるようになる
ブルベで苦手な距離、キツイ距離はどれかと聞いてみるとかなりの人が400kmと答えるのではないだろうか。300kmであればなんとかその日のうちにゴールできてうまく行けば電車でも車でも日付が変わる前に家に帰れるかもしれない。
しかしコト400kmとなると、ほぼ大体の人がオーバナイトになり普通に人でも24時間位で帰ってくるとスタートと同じ時間で朝日を見ることになるだろう。ヘタに深夜1時ころにゴールでは帰る電車もないし、車で帰っても家族に迷惑である。
いろいろな意味で問題の多い400kmはいろいろな意味でなぜ辛いのかを真剣に考察・反省をするのではないだろうか。
300kmが実は一番楽なのではと迷走する
結論としてブルベは300kmが一番楽なのではないかと、考えが迷走する場合がある。200kmじゃ物足りなく400kmだといろいろツラい。
消去法で300kmが一番楽だと思ったあなたは取り返しがつかなくなることが予想される。
300kmという距離は東京を出発すると余裕で日本海に行ける。名古屋にも仙台にもリーチする距離で、一般人は自転車という手段は思いも浮かばないだろう。
一度ブルベの友達ではなく、サイクリングとかしているヤツらと・・・話をしてみると良いかと思う。
夜通し走ることがある
ブルベにおいて、いつも制限時間がヤバイヤツは400kmとか600kmにおいて夜通し走ることになる。マジか。
コレはどんな罰ゲームかと思った。
さらにロードバイクにヘッドライトを付けて峠道を走るなんて・・・ありえないでしょ?
それが夜通し雨だったりすると・・・けっこう命の危険を感じたりした、あの頃が懐かしい。
夜スタートとかがある
ブルベには夜スタートとかがある。ありえないでしょ?
暑い夏の夜にナイトサイクリングとかありそうだけど、ブルベはそういう軽いノリではない。深夜22時とか0時とかにスタートして400kmとか走る。意味が不明だ。
「スポーツエントリー」には様々なスポーツイベントがあると思うが・・・たぶん夜スタートをするイベントは、このブルベだけではないだろうか。
ブルベはスポーツエントリーにおいて「サイクリング」ジャンルに属しているが・・・「サバイバル」というジャンルを作ってもいいのではないかと思ったりする。
年末でも正月でも真冬でも走る
たぶん年末でも正月でも走るイベントはブルベしかないだろう。ディズニーランドのカウトダウンとは違う。RIZINだって天皇杯だってライスボールだって年末年始をまたがない。サスケだって録画だろ?
ぜひとも2022年のブルベ年間スケジュールを見てもらいたい。
12月31日の400kmなんて年明けゴールだし、正月の200kmなんてスタート地点で年越しでしょ?ご褒美は初日の出だけだが曇っていたらしょげるな。
さらに真冬だろうが雪だろうが走る自転車イベントはブルベおいて他にない。
11月から次シーズンがはじまるなんてなんかのプロスポーツみたいでかっこいいが・・・一人寂しく極寒の農道を走るのはどうかと考えてしまうだろう。
反射ベストを着用する
ブルベは反射ベストを着ることをルールとしている。
まさか自分が警備員や工事関係者が着用をしている反射ベストを着るとは思わなかった。それも自転車に乗るというのに反射ベストよ。
ここで一点注意したいのは、ブルベを走る場合、いつも着用している自慢のサイクルジャージのそのほとんどは反射ベストで隠れてしまうということだ。
なかなかこれはモチベーションが下がるのではないだろうか・・・ということを念頭に置いてほしい。
ヘッドライトやテールライトをたくさんつける
ロードバイクにあんなにヘッドライトやテールライトを付けているのを見たことがない。
自転車通勤している方であれば、ロードバイクにライトを付けることは当たり前かもしれない。
しかし、そのヘッドライトを2本とか3本とかつけるなんて、信じられないでしょ?
ブルベにエントリーしているロードバイクを夜見ると・・・自転車ではない。それはまるでラリーカーのように前方が明るい。おかしい。
さらにヘルメットにヘッドライトや尾灯を付けるなんて・・・ブルベをやるまで知らなかったよ。
今では、ウチに山のように自転車用のライトが山積している惨状だ。
自転車にはベルが必要なことを知る
自転車にベルが必要なんて・・・ママチャリだけでいいのではないのか?
しかし、ブルベにエントリーをするロードバイクにはチリンチリンを付ける必要がある。これはルールであり、さらに道交法で決められている。
そのベルではあるが、道交法的には「警音器を鳴らさなければならない」状況が指定されている。さらに「危険を防止するためやむを得ないとき」以外の使用を禁じている。なので、このベルはブルベスタート前の車検でしか鳴らしたことがない。
ちなみにベルのことは「警音器」という。まぁ、どうでもいい。
雨でも走ることがある
ロードバイク乗りが週末雨の場合、間違いなく走ることはやめるだろう。
しかし、ブルベにおいては暴風雨だろうが台風だろうが・・・何事もなかったようにスタートしていく。ウソでしょw
「こんな雨だ。今日はDNSするんだ!」そう自分に強く言い聞かせた。しかし、とりあえずスタート地点まで行ってみよう。そして仲間を送り出そうと思ったあなたは、いつの間にかレインウェアを着込み、ロードバイクにまたがり・・・淡々とスタートしていくことになる。
さらに強くなる雨の中、折返しの300km地点でリタイアを決めたあなたの心には・・・なぜスタートをしてしまったのだろうという後悔の念でしかない。
しかしまた次の月、後悔は役立たずとなる。
コインランドリー・精米所とかで仮眠をとる
ブルベを始めて初めて聞いた・・・コインランドリーとか精米所で仮眠をとるなんて(自己責任で)。
600kmとかで雨が降ったら、コインランドリーでジャージやウェア、パンツなどを乾燥機に入れて乾かして、その間仮眠取るんだって(奨励してません)。
さらにオレも2018年の諫早400kmで初めて精米所で仮眠をした(あかん)。
まぁ、質の良い仮眠を取りたい場合は、ぜひとも駅・バス停を最低基準としたいと思っている(非推奨)。
ブルベはエライお金がかかる
ブルベはマジでお金かかります。
普通のサイクリングとかは、ふつうにロードバイクとウェアリングあれば大丈夫。
だけど、ブルベには「余計」なモノにエライお金がかかる。
ロードバイク乗りで、そんなにヘッドライトやテールライト持っている人いませんって。自転車乗りなのにそんなにたくさんのサドルバッグ持っていませんって。
ロードバイクなのに、そんなにハンドル周りがごちゃごちゃとアイテムだらけなヤツいませんって。
1200kmとか1400kmとか2400kmなんてモノもある
ブルベ始めて、200kmとか600kmとかでも驚愕をしたのに・・・その上の距離があるのは耳を疑ったw
1000kmとか1200kmとか1400kmとか2400kmとかありえないでしょ?自転車で走る距離じゃないですって。
九州「佐多岬」から稚内「宗谷岬」まで5日とか1週間ちょいとかで走りませんって。普通一般人は一生に1回、人生をかけてやるヤツだって。大学生が夏休み2ヶ月使って走る距離だって。
そして、海外でもこの距離を走るブルベが多数あり、オレはコレにハマってしまった。南無・・・
リタイアしても回収がない
ロードバイクを乗り始めて、オレみたいにいきなりブルベという方も少ないと思う。自転車イベントは大体がリタイアすると回収というものがある。以前参加した佐渡や奄美も回収車があった。
ブルベには回収というモノはほぼない。海外の少人数系RMの場合回収車が走ることはある。オレも何回かお世話になっている。
しかしこと国内のブルベに関して言えば回収はないと思ったほうがいいだろう。
なのでふつーのサイクルイベントに参加していて、その気分でブルベを走る方は注意してもらいたい。DNF・リタイヤしても回収はないぞ。
すべて自己責任を痛感する
ブルベを始めると「自己責任」という言葉を非常に重く受け止める。普通のサイクルイベントでは考えられないけど、そーなのよ。
なので、るんるんサイクルイベントからブルベに気軽にエントリーをすると、ヤバイ。特にお客様気分のロードバイク乗りは要注意。だれも助けてくれない。
当たり前だけど前述のように回収もない。都内から日本海まで行ってリタイアしても、まじ誰も助けてくれない。もうホントにリタイアしたほうがいいのか泣きながらゴールしたほうがいいのか、天秤も崩壊しそうだ。
そんなワケで自己責任を痛感するとサドルバッグの容量も比例して重くなるワケですよ。チーン。
2022年「ブルベ 初エントリー」に初心者が準備する9つのコト
まとめ
まぁ、アレだ。ブルベは合う人と合わない人が真っ二つになるのではないかと思っている。
これこそ「ハマる」というヤツではないだろうかw
もうドップリよ。オレなんか。ロードバイク乗り初めて、ブルベハマったらリッターバイク2台とも売っちゃったのよ。色々あった趣味や娯楽は全部ヤフオク行きになった。
そんなワケで、ぜひあなたも2023年PBPを目指してブルベ沼に一緒にハマってみてはいかがでしょう。
↓↓というわけで、ブルベの沼にハマりたい方はぜひ「ブルベのすべて」を読んでおこう!
現場からは以上です。
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