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2023年はPBP(パリ・ブレスト・パリ1200km)イヤーだ。2023年のスタートは8月20日で24日のゴールとなっている。さらにキリのいい20回大会となっている!
これを書いている・・ちょうど1年後はブレストをターンしているところだろうか・・・ちょうど1年。一から準備をするには多くはないが、少なすぎることもないちょうどよい期間だろう。
さて、今年からブルベを始める、また先日ブルベというものを知った・・・そんな初心者やブルベビギナーが、無謀にも2023年PBPに出るにはどうすればいいか・・・今日もアホな机上の空論してこねくり回してみよう。
とりあえずPBP・ブルベ初心者ビギナー対象なので経験者は適当スルーでよろ。
この記事の目次
- 1 PBP優先エントリーを確保するため
- 2 2019年の優先エントリーはどんな感じ?
- 3 まずは9・10月のBRM600kmを完走する
- 4 最低何キロを完走しておくとエントリーできる?
- 5 PBPが完走しやすい理由とは?
- 6 エントリーの人数が多いので有利
- 7 過去走った人の記録やブログ・ツイッターログが多い
- 8 日本人もたくさんエントリーする
- 9 わかりやすい往復のルート
- 10 PBPを完走するための準備ポイント11個!
- 11 400kmブルベをいくつか経験しておく
- 12 600km完走した上で1000kmを経験する
- 13 1200kmを完走するための装備を考える
- 14 夜スタートを経験しておく
- 15 ナイトライドを経験しておく
- 16 100km無補給ライドを経験しておく
- 17 集団走行を経験しておく・慣れておく
- 18 すぐ寝る・どこでも寝ることを慣れておく
- 19 ミスをしない
- 20 ブルベにおける自分のウィークポイントを見つける
- 21 焦らない
- 22 まとめ
PBP優先エントリーを確保するため
PBPへ行きたい!そのやる気や意気込みがあっても、すごい練習をしても、エントリーができなければどうにもならない。
通常のイベントであればその年はじめからがんばればなんとかなる場合が多いが、2023年からブルベをはじめてPBPにエントリーをするのは不可能。前年2022年に完走認定が1本もないとエントリーができない(はず)。ちなみに2022年度のSRはいらない。SRが必要なのはPBPイヤーの2023年となる。
来年からスタートをする方は、その次4年後2027年のPBPを目指しましょう。こっちのほうがかなり現実味があり具体的だろう。
で、PBPは2015年度から国別参加者枠というものがなくなったそうだ。オレは2013年からブルベを本格的に始めたので、その前の2009年のやつは知らない。
要は前年度どんだけ走ったか?・・・という認定実績の順で事前エントリーが可能となる。オレも2015年エントリーの時、その前年2014年はアタック日本縦断で1000km1本とパースアルバニーパース1200km完走をしたので、1番エントリーができた。前回2019年のエントリーの時も同様。
基本的には2022年度(2021年11月~2022年10月)認定BRMの距離の長い順に「Pre-registration」できる(はず)。
2019年の優先エントリーはどんな感じ?
そう、1000km以上を走っていると、優先順で1番最初になり、かなり確実にPBPエントリーが可能だ。2019年のエントリーを例にとってチェックをしてみよう。
2019年の場合、名前やメールアドレスでユーザー登録をした後に「Pre-registration」ができた。その画面に移行すると前年度完走をした認定番号を入れる項目が出てくる。
オレの場合2018年のAlpi4000の認定番号を入れる。
認定番号を入れると、該当の完走した記録が出てくる。同じ認定番号があるのはびっくりしたがRMとBRMは重複する番号があるのだろうか。いずれにしてもオレのAlpi4000も表示されたので問題はない。
一番右の「Confirm」をクリックするといの一番でエントリーに進める。
まずは9・10月のBRM600kmを完走する
いきなり1000km走ることも止めないが、初心者という前提で行くと、まずは600kmブルベを完走することからはじめてはどうだろう。
1000kmはかなりキツイ。それが600kmであれば土日の2日で完了をするので、休日の確保もしやすいだろう。
また、雑感ではあるが600km完走をしておけばPBP優先となる1000km以上の次なので・・エントリーオープンいの一番にエントリーすれば枠確保はできると考える。実際2019年では200km完走の方でも事前登録可能だった。
しかし、関東圏内の人気ブルベで600kmとなると、今からエントリーはかなりキビしいものが多いと感じる。
そこで、おすすめしたいのは地方のブルベ。特に九州をおすすめする。九州を発着とするAJ福岡、R熊本、AJ長崎、AR鹿児島のブルベだと、非常にエントリーがしやすい。
とにかくブルベ初心者の直近の目標は600kmを完走をしておくこと。それに限る。(たぶんだが)600km完走をしておけばPBPエントリー枠を確保できる可能性はかなりあると考える。
最低何キロを完走しておくとエントリーできる?
2019年の例ではあるが200km完走でPBPにエントリーができた。ただ、ほぼ枠はいくつも残っていなくてスタートの時間もいくつか残っただけ・・・という感じではあった。
それでもエントリーができるというのであればよいだろう。前回2019年PBPを例に取れば400kmを走っておけば間違いなくエントリーできたが、ある程度自身のスタート時間を選べるということを考えると600kmを完走しておくとよいのではないだろうか。
PBPが完走しやすい理由とは?
非難・批判覚悟、誤解恐れずで・・・オレ的に言わせれば、たぶん1200kmブルベで1番完走しやすいのがPBPパリ・ブレスト・パリではないかと思っている。(2019年の完走率は7割切っているが・・)
アジアの完走率低かったり、色々大変かと思うけどPBPは完走しやすいのではないかと考えている。以下その理由。
エントリーの人数が多いので有利
2015年のエントリー数はたしか約6000人、2019年は6700人弱。このお祭り気分なPBPは非常に気分も高まる。
というだけでなく、エントリー人数が多いことは初心者には非常に有利になる。なんといってもブルベ道中一人になることが少ないということだ。
往路などは、マジで人が多い。なので、キューシートはもちろんGPSを見る必要もない。コントロールを間違えることもないし、コントロール入ってもブルベカードチェックまで人の流れがあり、ミスすることは皆無。
これは初心者の心を非常に落ち着かせるであろう。
また走るルート上で、視界の中にほぼ間違いなくだれかライダーがいる。これも精神衛生上助かる。道を間違えていないということだからね。
トラブルしたときなども、だれか人がいるということはとても安心だ。これでブルベPBP初心者でも走ることに集中ができるだろう。
過去走った人の記録やブログ・ツイッターログが多い
数多くある海外ブルベや海外RMにおいて、過去エントリーした方や、完走した方、DNFした例など、ネット上に非常に多く見つけることができる。
間違いなく日本はもちろん、世界的にも過去の例やログが多く存在するのが、このPBPと考える。
なので、準備や用意が非常にやりやすい。
どのように走ればいいかはもちろん、どんな準備をすればいいかや、天候に関しても情報はたくさんある。
日本人もたくさんエントリーする
PBPは海外ブルベであるが、毎回日本人もたくさんエントリーをする。その数3桁に達する。ちなみに2019年PBPの日本人エントリー数は392人とフランス、ドイツ、イギリス、アメリカについで5番目に多かった。同じヨーロッパのイタリヤはスペインなどに比べても多いのだから驚く。
なので、今年ブルベを始めたあなたでも、自分の地域から誰かしらPBPにエントリーする可能性は高いだろう。
日本人や知った人、友達がエントリーしていれば、本当に心強い。
ぜひ知り合いがエントリーしている場合は、スタート時間を聞いて、合わせるとよいだろう。
わかりやすい往復のルート
PBPは基本、同じ道を行って来いの往復ルートだ。
これは非常に助かる。初心者にはとても優しいと考える。同じ道だし、行き帰りでルデアックなどはドロップバッグにもお世話になるだろう。
行きで公園や仮眠場所をチェックしておいて、復路でちゃっかりお世話になることもあるだろう。
往復ルートのメリットを最大限に活かそう。
PBPを完走するための準備ポイント11個!
PBPは以上のような理由から、初心者でも完走しやすい理由がたくさんある。それでも1200kmという距離だ。
ちなみに2019年度の日本人認定完走率は56.3%となっている(出走378人・認定完走213人)。完走に関してハードルは低くはない。ざっくり約半分がリタイヤだ。
400kmブルベをいくつか経験しておく
PBPに限らず、RM1200kmを完走するためには400kmブルベをいくつか経験しておくことはいいと考えている。
それは300kmや600kmではない。400kmブルベをコンスタントに平均速度20km/hでまとめ、最終的に22時間位で走破できる走力があると、かなりPBPを完走できる可能性が高くなると思うのだがどうだろう。
特に1200kmのヤツは初日がとても大切。で、大体が340km-400km位というのが多い。なので、400kmブルベをきっちり走って、その疲労具合や体の痛みなどをチェックしておくとかなりの経験になる。
くれぐれも27時間いっぱいいっぱいでグルメライドはダメよw
前回2019年は初日(ドロップバッグのある)LOUDEACまで444kmだったということも付け加えておく。
600km完走した上で1000kmを経験する
今年始めたなどのブルベ初心者はとにかく今年中に600kmを完走しておく。
600kmを完走した上で、ぜひ1000kmを経験してほしい。できれば完走するに越したことはないが、とにかく1000kmというブルベを経験することが必要。
1000kmとなると600kmの制限時間40時間に35時間が加わり75時間だ。約1.9倍となる。けっこう長い時間自転車に乗ることになる。
具体的には2泊3日丸々よ。たとえば、スタート金曜日、朝の6時スタートとなるとゴールは月曜日の朝9時・・・その時間内に1000km。
ざっくりと1日に333km走るわけ。これはホント長い。
オレなんか1200kmより1000kmのほうがキツイと感じる時もある。
なので、完走よりもとにかく1000kmという、初心者には途方もなく長い時間ととんでもない距離感を感じてほしいと思う。その感覚は次年度PBPに必ず生きる。
1200kmを完走するための装備を考える
600kmと1000kmを経験すると、ほぼ1200kmを走るための装備が見えてくる。
何事も経験して痛い目に会わないと、身にならない。まぁ、後悔役立たずというオレもいるが。
自分で必要なウェア類、ライト関連、補給食などをはじめ、もしできれば600kmと1000kmでドロップバッグも経験してみよう。
ドロップバッグとは宿などにあらかじめ衣類や必要アイテムを送っておく。さらに、引き換えに必要なくなったアイテムや着替えたウェアを送り返す。
この方式が・・・なんて楽で負担をかけないかということを理解することはよいだろう。
夜スタートを経験しておく
PBP初心者のあなたや、なんちゃってなオレは必ず90時間グループとなる。90時間グループを選択すると、夜スタートとなる。
前回はたしか17-21時まで15分刻みとかで選択ができた。オレはこのように最終スタート21時を選択した。グループは「V」ね。
84時間なら朝スタート選べるが・・・やっぱ自分の首は締めたくないので90時間夜スタートとなる。通常の夜スタートは0時とかなどが多いと思うが、19時とか21時とかとなるとまだ宵の口。夜は長い。
そこで、ぜひともオーバナイトでゴールを目指すブルベやナイトスタートのヤツを経験しておくことぜひおすすめする。
そして、大切なのはスタートするまでの仮眠の取り方やタイミングはぜひともチェックをしておこう。
ナイトライドを経験しておく
サマータイムを導入しているフランスでは、PBPスタートの8月20日、日の出の時間は6時47分で、日の入りの時間は21時1分となっている。
そう、ラストスタートの21時ころはまだ明るい。2時間後くらいの22時には暗闇になり、明るくなるまでたっぷり8時間はナイトライドをするわけだ。
真っ暗の中、8時間以上もロードバイクで走るのは、なかなか経験できないし、そのようなバイクイベントはブルベしか無いであろう。
夜走行の経験ないあなたはオーバーナイトで走るブルベを、ぜひとも走ってみておいてほしい。自分はどのタイミングで眠くなるとか、休憩のとり方なども実際に走ってみてわかることはたくさんある。
また初日、普通の人の90時間組は夜スタート。初日は夜を徹して走る。さらに、前述のように2日目もルデアック深夜スタート。マジで息真っ白な夜スタート。
というわけで、夜走行・ナイトライドには慣れておく必要がある。当然ヘッドライト、テールライト、ヘルメットライト、予備バッテリーなどの準備、充実は必須。
100km無補給ライドを経験しておく
PBPに限らず、フランスにはコンビニはない。郊外に出るとホントなにもない。なので、最低でも100km無補給のライドも合わせて経験をしておこう。
2019年はスタートから「Mortagne-au-Perche」までいきなり約120kmなにもない。蛇足ながらスタートからこのPC1までみんな飛ばす。ヘタにこんな高速トレインに乗ると後々ひびくので気をつけよう。この区間を4時間半で行けたとしてもなんのいいこともない。ツケは返すものと心得ておこうw
さらに夜スタートなので、空いているお店なども少ない。それでもPBPとあり、深夜営業していたショップが有ったのはビックリした。フランス人もこのような事があるとお店開くのね。
集団走行を経験しておく・慣れておく
PBPは前回約6700人ほどのライダーがエントリーをしたはず。これだけの人数が同じルートを走ると、往路は間違いなく前後ライダーだらけ。
単独走行をすることはほぼ無いと行ってもいいだろう。間違いなく視界には多数のライダーが走っている。
そこで、集団の走行を多少なりとも慣れておくことはおすすめをする。
道中は長い。ある程度周りに合わせる走り方はできるようにしておくことが望ましい。
すぐ寝る・どこでも寝ることを慣れておく
夜スタートのPBPは眠い。本当にいつ睡魔が襲ってくるかわからない。
PBPのコントロールはベッドは有料となっていることがほとんど。これがちょっと面倒。
なので、かなりの数のライダーはレストラン、コントロールはもちろん、道中の道端などでも寝ていたりする。往路で寝る場所をチェックして復路でそのベンチやバス停を確保しているライダーもいるだろう。
そこで、どこでも寝られる準備をしておくのは良い。
エマジェンシーのブランケットはもちろん、耳栓やアイマスク、スマホのタイマーセットなど、すぐに寝られて、すぐにリスタートできる準備をしておこう。
ミスをしない
つまらないミスをするんですよ。こういう時に限って。で、その小さいミスがあとあとボディーブローのように効いてくる。
なので、できるだけミスをしないようにする。
いままでやった自分のつまらないミスのリストなどを作っておくと良いかも。そのあたり徹底的に潰しておく。
さらに、いつものライドやブルベエントリーもPBPと同じような装備でいくと良いかもしれない。
リスタート時のチェックなどルーチンにしておく。財布、ブルベカード、スマホ、カメラ・・・ドリンクボトル、補給食、日焼け止め、リップクリーム・・・などなど指差し確認もルーチン。
こういうことって、200kmのブルベでもRM1200kmでもPBPでも、いつも一緒のルーチンにしておこう。つまらないミスを防ぐのは日頃の注意からね。
ブルベにおける自分のウィークポイントを見つける
200km、300km、400kmではわからなかった自分のウィークポイントを洗い出そう。
たとえば、オレなんかだとウィークポイントは山のようにある。その中でも・・・「寒さ」と「眠さ」はすごい苦手だ。逆に「暑さ」は苦手としない。
寒さであれば、ウィンドブレーカーとレインジャケット、さらに腹巻き系やイヤーバンド、夏でもホッカイロを持つのは当たり前。
眠さであれば、眠気覚まし系のカフェインタブレットの常備や骨伝導イヤホンで夜は音楽を聞きながら走るなど、いつも工夫を忘れない。
そんな感じで、長い距離の600kmや1000kmを経験すると、自分のウィークポイント、弱点が見えてくる。幸いにその弱点を補うことはブルベにおいて、けっこうゆるいレギュレーションだ。
電動アシストをしない限り、とにかくあらゆるアイテム、物資を投入することができるので、ぜひ自分にあった武器を試しておく必要がある。
焦らない
焦らないこと。焦ると、マジでいいことない。
焦りはミスにつながる。
そのミスを取り返そうと、また焦る・・・ホント悪循環。
↓いろいろとブルベの基本・基礎をチェックしておこう。
まとめ
来年2023年のPBPパリ・ブレスト・パリ1200kmに出て、完走するために約1年の猶予がある。
ブルベ初心者が今から準備をしてフランスのPBPエントリーして完走するには高いハードルではあるが、不可能ではない。
その程度の少々高めのハードルであろう。
しかし、その高めのハードルもエントリーできなければ、挑戦が許されない。とにかくエントリーができなければどうにもならないのだ。そのためには、なんとしてでも600km以上のブルベを完走しておく必要がある。1000km完走しておけば間違いないだろう。
今年のブルベ完走実績がなければ、エントリーできないので、ここはなんとしてでも600km以上の完走を目指してほしい。
あと、PBPエントリーできたらPBPイヤー2023年のSR(200、300、400、600kmの完走)も必須。
思えば・・PBPはとんでもないライダーの数だ。その数2015年も2019年も6000人以上であった。ホント往路なんか人だらけ。
普通のブルベやRM1200kmと比べれば、キューシートいらずで走れるし、道中迷うことはない。しかし、人数が多いことによりコントロールが混んでいたり、レストランで注文列待ち30分などもありえる。ビギナーは右往左往することうけあいだ。
それでもブレストをターンして復路になればだんだん慣れてくるし、ライダーはかなりバラけ走りやすくなる。なので往路に大きなミスや失敗をしないことが完走するポイントと考える。
しかし、1200km90時間はけっこう長い旅だ。その時間を耐えられる必要があるし、なにしろ楽しむことが大切。
せっかく4年に1度のお祭りブルベ。オレもいまからマジで楽しみよ。
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