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2023年PBPのスタートも目前に迫っている。今回も日本からたくさんの方がフランスに降り立ったようだ。
そんな中でも今回のPBPが初エントリーという方も多数いるかと思う。今日はそのような方に、ぜひスタート前のチェックとして心のメモを置いておきたい。
そんなの百も承知だよ・・・と笑って聞き流してくれれば幸いだ。
この記事の目次
前日は睡眠をしっかり取る
とにかくスタート前日は睡眠をしっかり取ることを心がけよう。
直前18日に日本を出発した方は時差も加わりかなり疲れがあると思う。体を休めることと前日の睡眠はしっかりと確保してほしい。
パンクに注意する
道中のパンクは仕方ないかもしれないが、受付やスタートへ向かう際にけっこうパンクしている人を見かけた。
自走で行くのもいいが、フランスの電車はそのまま自転車を乗せることができる場合が多い。パンクリスクを減らすためにも受付やスタート集合時は電車を使うのも手かもしれない。
パンク1回するとチューブ1本失うが、それ以上に運も失うような気がする。
どこかにチェックリストを貼っておく
初めてのPBPの方は、けっこうあわてる。なのでリスタート前に必ず確認をするチェックリストなどをフレームとかフロントバッグとかブルベカードホルダーとかに準備するとよいかと思う。
たとえば以下のように出発直前に確認することなどをリストしておくとミスを防げる。
- ブルベカード
- パスポート
- スマホ
- クレジットカード・財布
- ボトルチェック
- 補給食チェック
- バッテリーチェック
やらかすのは本当に小さいミスだったりする。そんな小さいミスの積み重ねたり、ミスをリカバーをしたりすると1時間などあっという間だ。
特に往路のミスは最小限にしたい。
往路はできればレストランには並ばない
せっかくPBPに来たのだから各PCのレストランに入ってみたい・・・というのは本当によく分かる。どんな食事が提供されているかを見るのも海外ブルベの楽しみだ。
しかし往路はどこも非常に混む。特に最初の方のスタートの方は周りもそうだが、あとから来るライダーも混ざりPCは混雑するだろう。
なので往路はぜひともレストランの列には並ばず、スタンドなどで買えるサンドイッチや手持ちの補給食、軽食で済ませることをおすすめしたい。
PC1のVILLAINES-la-JUHEL(203km)とPC2のFOUGERES(292.5km)まではできるだけPCの混雑に紛れることによるムダな時間を過ごすこと無いようすすめるとよいのではないだろうか。
この2つのPCを通過して2日目の朝を迎えれば、適当なカフェなどもオープンする。なんとしても往路で貯金を作れるよう前に進んでほしいと思う。
借金をしない
PBPはとんでもない大きな峠はない。往路にPBPの最高標高である「Roc’h Trevezel」が標高350mほど。
あとはルート上にある無数の丘を超え下るということを無限に繰り返す。このようなルートを好きな方もいれば苦手な方もいるだろう。
こんなルートの好き嫌いは別にしてブルベカード上のカットオフに必ず間に合わせるようにしよう。借金をするとどうしてもズルズルと落ちて行ってしまう。
仮眠を取るにしても、できればそのPCの制限時間までには出発するようにしたい。各PCで時間に引っかかってもゴールに間に合えばいいということも言われるんが、それができるのは経験や脚のある人。
初心者はできればカットオフに引っかからず借金しないことを心がけたい。
スタート直後の高速列車に飛び乗らない
スタートすると、ほぼ全員がとんでもないスピードで隊列組んで走り出します。ホントにとんでもないスピードで走ります。
1つ目のWPであるMortagne-au-Perche(119km)までこのスピードで走り続けたりします。なのでビギナーのあなたは、絶対にこのような高速列車に乗ることはやめましょう。
マイペースで走っていると、このような高速列車が後ろからどんどんとやってきます。これまたそれらにどんどん抜かされると・・・焦ってしっぽに飛び乗ったりします。
しかし、1つ目のWPであるMortagne-au-Percheまではマイペースを心がけることおすすめします。この120kmを4時間で行ってもいいことは何もありません。
むしろ6時間を切るくらいのペースで行ったほうがいいでしょう。
フランスの朝は遅い
日本の夏、今時分だと4時ころから明るくなるでしょう。しかしフランスはサマータイムがあり3月末より時計が1時間すすんでいます。
なので7時ころでやっとこ朝をむかえるかんじで、初日の夜は本当に長いです。
いつまでたっても夜明けが来ないことで、かなり眠気を誘います。眠気防止の対策は何らかを考えておくとよいでしょう。
フランスの朝は寒い
フランスの夜明けは遅いですが・・・夜明け頃はかなり気温も下がります。
日本の夏を経験している私達にとっては、かなり体には酷な気候かもしれません。
日中は普通に30度くらいまで上がりますが、日が落ちると同時に気温も下がります。空気が乾燥をしているのか、ホントに一気に涼しくなり深夜は寒さを感じるほどになります。
このような状況のときにめんどくさがってウィンドブレーカーを着るのを怠ったりすると胃腸がやられます。前述のスタートに高速列車無賃乗車した方は特にここでやられる可能性が高くなります。
ホントに胃腸が調子悪くなるんですよ
いままでブルベで胃腸が調子悪くなったことがない・・・そんな頑丈なお腹をお持ちの方もいるかと思います。しかしことフランスのPBPではなぜか調子悪くなるんですよ。
最初の兆候としては食事が喉を通らない、食欲がないということからはじまります。そのうちほんとに何も受け付けなくなり胃が痛くなるという流れになります。
間違いなく海外遠征の疲労、そして浮かれているけどかなりプレッシャーが掛かっているのだろうと考えます。
自分では気がついていないけど体は相当負担を強いられている状況が長く続き、おまけに初日は一睡もせずにオーバーナイトで走り続けます。
さらに見たこともないような沢山のライダーが前にも後ろにも数珠つなぎ状態で気分は高揚しているけど、酷使された状態が一晩続きます。
なので気がついたときには時すでに遅し。なにも食べられない状況に追い詰められます。
PCで薬がもらえるはずです
たぶんですが、胃腸薬などは持参していると思います。しかしもしあなたが胃腸にかなりの自信を持っていて、薬などを持っていない。
さらに追い打ちをかけるように胃腸の異常を感じたら、すぐにPCで見てもらいましょう。大きめのPCであればメディカルセンターなどがあるはずです。
止まるところは止まる
PBPは1200kmを超えるルートを走るわけだが・・・実はこのルート上で「信号機」というものはかなり少ない。
サンカタン出発の時はスタートに多少の信号があった。しかしランブイエはスタートから信号はほぼない。そして道中も信号はほぼない。たぶん折返しブレストの街まで信号というものはほぼ見ることはないかもしれない。交差点はほぼランナバウトだしね。
なので他の要因でバイクを止めるのはウェイポイントやシークレット、そしてPCのみとなる。
休もう休もうと思っても、そのきっかけを作るのはいがいと難しい。いいペースのトレインなどに乗っていると、かなりの距離を休み無しで走ってしまう。
PC間が100kmを超えることも珍しくないPBPルートでは自分で意思を持ってバイクを止める必要がある。往路ではなんとなく走ってしまっても復路ではツケを払うことになるので、行きはよいよい帰りは怖いとならないように気をつけよう。
傷の舐め合いをしない
さすがにこれだけの人数が同じルートを行って来いすると、不思議と同じような境遇で苦しむヤツがいたりする。
特に復路では心身とも疲れも出てくるところで、ついつい日本語で話せる人がいたりすると弱音も出てしまう。
マイナスイメージを持つとそれに引きずられることが多い。できれば弱っていそうな人には近づかないほうがよいかもしれない。
折れそうな心をなんとか保っているトコで、DNFの甘い言葉を聞くと崩れていく気持ちも支えることができなくなる。傷の舐め合いをしたら終了かも・・・と心得よう。
まとめ
もうすぐ2023年PBPのスタートですね!
こちらより皆様の無事、そして完走をお祈りしています!
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