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2015年のPBPパリ・ブレスト・パリにエントリーをして、あえなく玉砕しました。あの時のことは忘れません。こんにちはYasuです。
ホント2015年のPBPは天候にも恵まれ、雨が降ったのもゴール寸前の少しということだった。そんな絶好コンディションの中、ヘロヘロリタイアしたわけです。
原因は飛ばし過ぎで胃炎という、ありがちなヤツですね。
なかなか語られない、リタイアやDNFのコトですが、ちょっと考察をしてみます。
この記事の目次
水・時差・体調には気をつけよう
フランスの水道水は、まぁ飲めます。衛生的には問題ないとのことで、オレも飲みました。
フランスの水はご存知のように「硬水」です。日本は軟水ですね。
水1L中に含有しているカルシウム、マグネシウムの量を数値化したものを硬度といいます。で、その硬度が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」と定められている(WHO・世界保健機関の基準)とのこと。
よーは、日本の水に比べ、フランスの水はカルシウムとマグネシウムがちょい多めに含まれているということ。硬水のほうが飲み味重めということになる。
飲み慣れないと、ちょっと味や飲み感がかなり違うこともある。なので、フランス出発前にコントレックスなどの硬水を飲んで慣らしておくのも良いと思う。
食べ物は基本的には問題ないと思う。日本食レストランも有るし、パンはとてもおいしい。フランス料理もそりゃウマい。
食事に関しては基本的に問題ないだろう。ビールもワインもかなりウマい。
時差は8時間戻る。日本のほうが8時間進んでいる。PBPの時期はサマータイムとなりその差が1時間縮まり7時間となる。
ところでドコでDNFしたの?
ブレストを折り返してTINTENIAC(865km)コントロールでDNFしました。
計測バンドを外してDNFとなりました。
ゴールのパリまで、あと350kmというところ。この計測バンドを外した時刻を見たら14:51分だった。
オレのゴールリミットは次の日の14時のはずだから、350kmで23時間残っていた・・・
でも、ダメだったのよね。ホント胃炎で何も食べられなくて、受け付けなくて、ずっと吐きまくっていたから。ちょっと命の危険も感じたところだった。
DNFしそうな時の対処法
自分の弱点を事前に把握しておくこと。特にオレの場合は腹が痛くなることが多いので、胃腸薬はもちろん、食事にも気をつける必要がある。
そして、異変を感じた時点で、メディカルセンターに駆け込めばよかったと、ホント後悔。特に行きのルデアックでメディカルセンターに駆け込んで薬をもらって、ベッドできちんと睡眠多めに取れば、本当に良かったと思う。
長距離走ると、胃腸はもちろん、あちこち痛くなる。そんな自分の弱点を予め把握しておき、必要な薬やテーピングなどのモノを持参する、もしくはルデアックのドロップバッグに入れておくようにしよう。
どこでDNFするのがいい・ダメ?
PBPパリ・ブレスト・パリでDNFをすると、自分でパリまで帰る必要がある。
なので、DNFをする場合はコントロールから駅に近いところがよいだろう。
もちろん駅が近いほうがいいのももちろんだが、パリまでTGV等で直行できるところがベスト。そうなるとやはりルデアックが良いと考える。
ルデアックからパリまで3時間ほどで到着をする。チケットは約1-2万円(時間帯による)ほど。
逆にできればDNFしたくないところはブレストと考える。PBPではとにかくブレストまではたどり着きたいと考える人が多いことは当たり前。
ブレストでのDNFは多分多いと思う。その証拠にブレストの駅では鉄道に自転車を乗せる際、(バイクの数が多く、)輪行袋が必要で、実際に駅で輪行袋が売られていたとのことだ。たしか40-50EURだったと思う(違っていたら教えて下さい)。
ご存知のようにヨーロッパの鉄道は自転車をそのまま乗せることができる。しかし、台数が多いとそうも行かないだろう。
というわけで、DNFしそうな場合は、できれば復路のルデアックまで行ければ、スムーズにパリに帰ることができるはず。
DNFで持っていると良いモノは?
とにかく輪行袋を持っていると、非常にスムーズにDNFして鉄道に乗ることができる。
いつも輪行袋を持参する必要はない。ルデアックにドロップバッグを送る予定があるなら、ドロップバッグに輪行袋をお守りとして入れておこう!
往路ルデアックでヤバそうなら輪行袋持ってブレストへ行く。
無事に復路ルデアック帰ってきて、ゴールできそうならドロップバッグに輪行袋を置いていこう。オレも、もちろんドロップに輪行袋入れていく。約束だぜ。
DNF回想記【Tinteniac→Paris】
往路ルデアックを出発した頃より、調子を落としていた。腹痛い。
ブレストに到着するちょっと手前で、吐いた。ブレスト到着したときは、食べ物飲み物を受け付けなくなっていた。
ブレストで3時間ほど寝た。復路に入りますます状況は悪化。CARHAIX-PLOUGUERコントロールでは、スープとオレンジジュースを飲み込むのに30分ほどかかった。あかん。
ボロボロでルデアック到着した。けっこうこのあたりでは、そろそろDNF覚悟を考えていたところ。
復路のルデアックでコントロールにはメディカルセンターがあり、そこで薬をもらえることを知った。後の祭り。あかん。
ルデアックから85km先のTINTENIACで、かなりやばかった。
ルデアックからここまで5時間くらいかかっている・・・時計を見ると13時半。
ここで、決断すれば今日中にパリまで帰れる・・・はず。パリまで350km、ゴールリミットは残り約24時間。
TINTENIACのメディカルセンターへ行って胃薬もらいに行ったが・・・胃薬売り切れ。マジか。
というわけで、ここTINTENIACでオレはDNFを決断。
その後、コントロールでパリまでの帰路を相談した。自転車を積むということで、乗ることができる鉄道が、ちょっと限られるのよね。なので、DNFには輪行袋必須。輪行袋持っていれば、本当に最短で帰れるのよ。
また目的の列車が最寄り駅から1時間後に出発。駅まで約10kmほど。マジか。ホントにもう走れないな・・・
途方に暮れていたところ、スタッフが駅方面へ行く用事があるとのことで、駅まで乗せてもらった。本当に、マジで助かった。
最寄りの駅に到着。パリまでのチケットも購入してもらった。本当に何から何までありがとうございます。
パリ(サンシールレコール)までの切符。自転車がそのままの状態なので、乗り換えも多め。
輪行袋あれば、最短で行ける・・・まー、しょうがない。
こんな感じで、列車内に自転車をぶら下げるハンガーがある。
壁にあるレールみたいなところにタイヤがはまる。
ローカル3本とTGV1本乗り継いでパリに到着。これが最後の鉄道。サンシールレコールを目指す。
こんな感じで、2015年オレのPBPはDNFで終了。
この後、ホテルへは23時ちょい前に到着した。
まとめ
PBPパリ・ブレスト・パリをスタートする前からDNF対策というのもアレだが・・・転ばぬ先の杖ということで、自分の備忘録となっている。
そう、とにかくPBPを含め海外ブルベは、まずはきちんと準備する。そして現地での体調管理。さらにPBPでのDNF対策は輪行袋をぜひ持っていこう・・・というコトでした。
とにかく輪行袋を持っていれば、スムーズにパリへの鉄道を最短ルートで変えることができるぞ!
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