【ショートDHバー】ブレーキレバー内に収まる格安の自作法!

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ショートDHバーを作ってみた。それも格安自作で。ブレーキレバー内に収まるDHバーはトライアスロンなどでおなじみだ。ブルベ界においては2019年PBPでDHバー・エアロバーなどをブレーキレバー内に収めることで利用が可能であった。オレの場合、このDHバーがアクセサリーホルダーにも利用するので、利便性の部分でも、ちょっと必要だったりする。重くなるけど。

400、600kmはもちろん、1000kmを超える、超ロングライドブルベはできればハンドル持ち手が増えるのは本当に助かる。DHバーは前傾姿勢を保てることと、手に掛かる荷重をアームレストに乗せる肘で支えることができ、手のしびれを防ぐことができる。

もちろんデメリットもありハンドル周りに約500gほどの重量増加となる。

2019年シーズンより年間を通して、このDHバーを使ってみたが、非常に良かった。今シーズンも使い続けようと思う。

長い距離のブルベの場合、ポジションが増えるのは悪いことではない。

トライアスロンなどにおいても日本選手権やエリート部門のドラフティング許可レースでは、「エアロバーが、ブレーキレバーの先端をつないだ線を越えないもの」と規定されています。(JTU競技規則より抜粋)

バイク重量は増やしたくないがDHポジションがほしい。上ハンドルも握りたい、加えてアクセサリーホルダーもあると助かる(後述する要改造)。そんなわがままにこのDHバーの自作改造は答えてくれます。

そんなワケで、格安DHバーのエクステンションバーを切り落とす。バーを短くしてプロファイルデザインのエアストラクト合体させ、ブレーキレバー内に収める改造をしてみたいと思う。

ベースに使うDHバーは以下のプロファイルデザインエアストライク2。アームレストがフリップアップして上ハンドルが持てるスグレモノ。

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エアストライクがレバー内に収まるかチェック

DHバー・エアロバーをブレーキレバーブラケット内に収まるかをチェックしてみたいと思う。2016年よりプロファイルデザインのエアストライクエアロバーを使っているのだが、できるだろうか?なぜなら・・・

2019年PBPパリ・ブレスト・パリはDHバー、TTバー、エアロバーの取り付けに関してゆるめられるようだ。具体的にはブレーキレバー、ブラケット以内に納めれば許可される見通し。

Audax Club Parisienのフェイスブックページにも上記のような解説が掲載をされていた。

プロファイルデザインエアストライクエアロバーを使っている

PROFILE DESIGN(プロファイルデザイン) AIR STRIKE Ⅱ(エアストライク) RHAS31 0351950001

出典:アマゾン

  • ブラケット:跳ね上げ式
  • アームレスト:F-19a アルミニウム
  • スタック:50、60mm(ライザー付属)
  • リーチ:-90mm、-75mm、-60mm、-45mm
  • 幅:322mm、355mm(C-C)
  • クランプ幅:31.8mm
  • カラー:マットブラック
  • 重量:542g

プロファイルデザインのエアストライクエアロバーを2016年より使っている。

アームレストがフリップアップしてDHポジションをしていない時、上ハンドルをもつことができる。DHバーを取り付けてもハンドル上部が犠牲にならないこのDHバーはかなり気に入っている。

このエアロバーをブレーキブラケット内に収めると、使用に耐えることができるかをまずチェックしてみた。

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エアロバーを短くするとどんな感じ?

エアロバーがブレーキブラッケット内に収まっているかは、このようにチェックをしてみた。

テーブルにボックスを立てかける。フロントタイヤを逃してハンドルに対して直角の壁を作り、DHバーがブレーキブラケット内に収まっているかをチェックした。

このように直角な壁に対して左右、両方のブラケット先端を壁に着けた時、エアロバー先端が壁から隙間があることを確認した。

隙間は1cmはない程度となっている。

バーの後端はジャマ?切る必要がある?

エアロバーの後端は当然のことながらステム側へ、かなり飛び出している。

もしフレームバッグを使う場合は間違いなく干渉をする。使うことはできないだろう。この場合はバー後端を切る必要がある。

オレがいつも使っている振り分け型のフレームバッグであれば、問題なく使うことができそうだ。切る必要もない。

切れば軽量化になるが、使わなくなった時にヤフオク出せなくなるリスクを考えると、切ることはしないだろう。

エアロポジションは取れそう?

DHバーをブレーキブラケット内に収めた場合、エアロポジションが取れるかという問題ですが、大丈夫と考えます。

ストレート系のDHバーだと、かなり窮屈になりそうですが、このエアロストライクのように先端がベンドしていると、全く問題なくポジションが取れるようです。

ただ、問題となるのはアクセサリーブラケットの取付けスペースが無いということになる。このあたりはもう少し考える必要が出てきそうだ。

以上より既存のエアロストライクのバーはアクセサリーの問題やバー角度などを考えると使いにくいことがわかる。しかしニーレストがフリップするこのタイプのDHバーはぜひ使いたい。上ハンドル持てるのはメリットと考える。

そこで、格安で売っているDHバーを買って、エクステンションバーのみを使うことを考えた。安物のバーであれば躊躇なく自由な長さに切ることも出来る。

ということで、格安DHバーを利用してショートDHバーを作ってみた。

格安DHバー(エクステンションバーのみ使用)の用意

DHバーは1000円台で購入をできる以下の安物のヤツ。この値段であれば、躊躇なくエクステンションバーを切ることができる。

ちょっと名の知れたメーカーだと、このエクステンションバーもかなりいい値段がしたりする。バーは基本アルミ製で直径は22mmとなっているので、どこのメーカーでも混在は問題なし。

またプロファイルデザインなどの良いメーカーのエクステンションバーを切ってしまうと、ヤフオクなどで売れなくなってしまうので、大切に保管しておく。

オレの場合、このDHバーにつける簡易アクセサリーホルダーも自作していることでGPSナビやヘッドライトがつけやすいこともDHバー導入は助かると考えるのだ。

そこで、格安DHバーは本当に使えるのか?さらに既存で使っているプロファイルデザイン・エアストライクの改造を着手してみたい。

格安ストレートタイプDHバー購入

ストレートタイプ クリップオンバー

出典:アマゾン

  • 材質:アルミニウム合金
  • ハンドルの直径25mm〜33mm
  • チューブ直径:22mm
  • 約475g

クリップオンバー、DHバー、エアロバーというたぐいのものが、この価格で試せるのだから勝負しないワケない。早速購入をしてみた。

2019年PBPではブレーキレバー以内に収まれば、DHバーを使うことが許可されそうだ。であればぜひともDHバーは使いたい。そこで、この格安DHバーをチェックしてみる。

いずれにしても、現状使っているプロファイルデザインエアストライクのバーを切るわけにいかない。なのでエクステンションバーのみ使う。

当然カットして使う。軽量化にもなる。

格安DHバー購入・開封の儀

格安DHバーアマゾンで購入

アマゾンで購入。次の日に到着。

格安DHバー購入・開封の儀

格安DHバー。早速開封をしてみたが・・・とても1000円ちょいと思えないクオリティ。かなり悪くない。いや全然悪くないよ。

格安DHバーチェック

ハンドルバー取付部にはスチール製のシムが挿入されていた。通常のロードバイクドロップハンドルを使っている場合、このシムは取り外す。ちょっと軽量化。

エクステンションバーにはバー取り付け位置のスケールが打ってある。

アームレストには取り付け位置が2ヶ所。材質はプラ製。ただ思ったより丈夫そう。表面にはアームレストパッド貼り付けるためのベルクロが貼ってある。

取り付けを真ん中にすれば・・・2シーズンくらいは持つのではないかと思えるほどしっかりしている。マジで予想以上の品質だぞ。

格安DHバー重量チェック

格安DHバーの重量チェック。実測値482gとなった。

ハンドルバー取付部のシムを外すと470g位になるだろう。

格安DHバーをロードバイクに取り付ける

格安DHバーをロードバイクに取り付けてみた。エクステンションバーは約9cmほど可動域があり、無理すれば10cmほど前後に移動できる。

エクステンションバーをブレーキレバー内にセットをしてみた。マジで十分使える。このままでOKよ。エクステンションバーの後端を10cmほど切ればかなり軽くなる。

ちなみにエクステンションバー1本は全長34cmの重量は114gとなっている10cmほど切れば2本で約67gの軽量化となり、このDHバーを使えばトータル400gとなる。けっこう軽くね?

さらにこのDHバーは取り付け位置がかなり高く、ハンドル上部からアームレストパッド上部まで約5cmある。アームレスト下にもクリアランスがある。

格安DHバーはアップライトポジション・上ハン持てる

このDHバーはアームレスト下にもクリアランスがあるということで、ぎり上ハンドルを持つことができる。いいんじゃねコレ?1000円ちょいよ。

エアストライク・エクステンションバー交換

いつも使っているプロファイルデザイン・エアストライクのバーと交換をしてみよう。

エアストライクはアームレストがフリップアップして、きちんとハンドルバーの上ハンを持つことができる。

↑↑↑塩ビパイプのやつは、オレの自作アクセサリーホルダー。

DHバーのエクステンションバーのサイズは直径22mmと決まっているようだ。アクセサリーホルダーをつけるとぴったり。

エアストライクのアームレスト、ホルダーをハンドルバーに取り付けエクステンションバーを取り付ける。いいじゃん。

ガーミンEdge800とeTrex20を仮置きしてみる。いいじゃん。

エクステンションバーの切る位置はベンドされた先端ストレート部と後端5cmほどのよてい。全体は約3cmほどバックさせる。

ブレーキレバー内に収める最終チェックはバー先端を切ることで合わせよう。Edge800からは充電用USBケーブルが出るから、ちょっとだけスペースがほしいのよね。

ショートDHバーの自作法・作り方

それではショートDHバーを作ってみよう。土台となる部分はプロファイルでのエアストライク2。アームレストがフリップアップするやつ。

ここに格安のDHバーのエクステンションバーをパイプカッターでレバー内に収まるように切り落とす。それらを組み合わせてショートDHバーを作る。

まずはエクステンションバーを切るパイプカッターを準備して、実際にバーを切るところからはじめてみよう。

パイプカッターの用意

  • スチール・銅・真鍮・アルミ・塩ビのパイプ切断に
  • 切断能力:φ4~32mm、最大肉厚3mm
  • 本体材質:アルミ
  • 刃部材質:SK-2
  • セット内容:本体(刃装着済)、替刃1枚※付属刃は2枚ともSB-3018
  • バリ取りナイフ付

エクステンションバーを切るツールだが、はじめは鉄ノコでやろうとしたが、絶対に後悔するw

なので、専用のパイプカッターを購入した。ちなみにこのパイプカッターシリーズは、この下にもう一つ小さいサイズがあり、そいつは上限22mmまでとなっている。

しかし、その小さいやつの購入はやめとけ。この大きいサイズのパイプカッターでもアルミパイプを切るのはけっこう苦労した。なのでグリップ部の小さいパイプカッターはかなり苦戦を強いられることが容易に想像付く。

悪いことは言わない。大は小を兼ねる。値段は倍になるが労力は半分以下になる。1ヶ所切るだけではない。4ヶ所切る必要があるからな。さらにこのサイズのパイプカッターを買っておけば、実はイレクターのカットにも使えるのだ。

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エクステンションバーの切断

エクステンションバーの先端を5cmほど切る。

回転させるごとにテンショングリップをねじりカッターを食い込ませる。カッターを1周回すごとにグリップをねじ込んでいく。

この程度のエクステンションバーを切るのに約3分ほどかかる。けっこう重労働よ。

エクステンションバーの後端(ハンドル側)は4cmほど切る。

バーの後端も無事にカット完了。

右側エクステンションバーも同様に切り落とす。

バー切断後の重量チェック

切断後のエクステンションバー重量をチェックする。ちなみに切る前のバーは114gであった。

29gほど軽くなっている。

切り落としたバーをチェックすると29g×2本分でピッタリ58gの軽量化。ウレシイでしょ?

ブレーキレバー内に収まったショートDHバーセットアップ

切り落としたバーをプロファイルデザインエアストライクのアダプターに取り付けをする。

32mm塩ビパイプをDHバーに取り付けアクセサリホルダーにする方法は以下を参照してみてください。

32mm塩ビパイプ20cmほどの長さで、このように汎用性高い、さらに軽いアクセサリホルダーができる。

塩ビパイプに18650中華ライトとビデオを取り付ける。バッチリじゃん。

まとめ

ショートDHバーの完成である。かなり完成度が高い。ガーミンGPSやヘッドライト類のアクセサリーとの共存も問題クリアである。DHバーがロードバイクに取り付けてあると、特に海外では助かる。海外は郊外へ出ると信号がまったくない。またけっこう道が荒れていたりする。

そんな時にDHバーがあると、振動をアームレストで受けることができ、手のしびれ軽減は絶大。

格安DHバーを切り落として、ブレーキレバー内にキチンと収まったDHバーができた。よかった。エアストライクのバーと変更したら、かなり収まりよく、自作アクセサリーホルダーとの共存もバッチリ。これで一つ問題が解決をした。

かなり軽量で、PBPでも問題ない仕様でできたショートDHバーの完成。

2019年はR熊本がまだすウィークでも大活躍をした。

 

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