RM1200km・海外ブルベ・1200km超えへのいざない

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RM1200km・海外ブルベ・1200km超えへお誘いしてみようと思う。2023年はパリプレストパリ(以下PBP)の年です。

たくさんのランドヌールがこのPBPを目指し走っていると思います。私もこのPBPの完走を目指しいつも走っています。さ て、海外には日本と同様たくさんのブルベが開催されています。そんな魅力的な海外ブルベについて私の体験をまじえ解説をしていきたいと思います。

私の初めての海外ブルベは2013年のロンドンエジンバラロンドンでした。2012年の7月に初めてロードバイクを購入して次の年2013年の7月には海外ブルベへエントリーをしたのですから、けっこうまわりには「無謀」といわれました。

ただ自分としては無謀と思っていません。なぜならこれまでかなりの回数の海外旅行経験をしているからです。私の海外旅行は、そのほとんどが個人旅行で、現地についたらレンタカーを借り周遊旅行をするというものです。

もちろんチケットからホテル、レンタカーに至るまですべて自分で手配をしていましたので、海外ブルベに行くとしても荷物に自転車が増えるだけです。海外のブルベエントリーと言っても基本的には日本のブルベとそうそう変わるものではないと思っていました。

また最初の海外ブルベは必ず日本と同じ左側通行の国を選ぶ・・・ということを念頭に置いておきました。

初めてが「ロンドンエジンバラロンドン LEL」、2つ目がオーストラリアの「シドニーメルボルンシドニー SM1200」だった。両方国とも日本と同じクルマ、自転車が左側通行の国です。

まわりからも無謀と言われた私の海外ブルベチャレンジですが、スタートに立てば、あとは日本のブルベ同様走るだけです。

日本の風景とは違う海外のブルベは本当に楽しく、エキサイティングです。ぜひ海外ブルベにチャレンジしてみてはいかがでしょう。そのちょっとした手助けができればと思い、このページを書いてみました。

この記事の目次

2021年の国内RMは2本

2021年日本国内でもRM1200㎞と1200㎞+などトータル2本が行われる。

とりあえず、今年の岡山1200kmは無事に完走。残るは北海道1300kmの完走となっている。

ところで北海道1300kmはセルフサポートでオーバーナイトコントロールや仮眠所など一切なくバッグドロップもない。まー、日本なのでコンビニあるけど。

必要装備はかなり持つ必要があり、追加装備などは自身でホテルなどに送付する必要があるかも。宿ついてその都度ランドリーも大変だけど、考えようによっては楽。どっちがいいか微妙ね。

やはりRMは仮眠所・オーバーナイトコントロールとドロップバッグがあれば、それなりに楽。そんなRMについて順番に見ていこう。

海外ブルベ・海外RM1200km超えとは?

日本国内でも2010年の北海道1200kmを最初に各クラブで毎年のようにRMが行われています。

海外で行われているブルベは毎年11月末くらいにスケジュールが発表されます。以下のページをご覧ください。

海外ブルベ・海外RM1200km超えの制限時間

ブルベカード

PBPをはじめとするRM1200kmの制限時間は90時間です。平均時速に換算すると約13.3km/hです。600kmまでのブルベであれば平均時速15.0km/hですが、それを超えると少し緩くなります。

大体3泊4日の工程となり、1日平均300kmとなります。ほとんどの場合、3日目まで300km以上をこなし、最終日が少なめというパターンが多いようです。

なので、初日、2日目、3日目の各日320-350km程度をこなすような感じになります。

そこで、まず海外ブルベを目指す方は国内のBRMにおいて、300kmと400kmを平均時速20km/h程度でこなせるように練習するとよいでしょう。

平均時速15km/hのギリギリ隊スピードでは、かなり苦しくなると思います。1200kmの制限が緩いからといっても600kmまでは平均時速15km/hで計算をされていますから。

少ない制限時間の中で休憩や仮眠も取っていく必要があるのです。走っている時どれだけマージンをひねり出せるのかは、確実に完走するため大切なことと思います。

PC以外のサービスは少ない

ウェスタンオーストラリア

オレの走ったオーストラリア、イギリス、アメリカではPC(コントロール)以外でのサービスはかなり少なかったです。飲料水はもちろん、補給食などもきちんと確保しておく必要があります。

コンビニがいくつも出てくるというのは日本だけと思い、PC以外のサービスは無いと考えたほうがよいでしょう。

本当に大地と道しかないところを延々走ることになります。

次のコントロール距離間チェック、出発前の飲料水、補給食チェックは絶対に怠ってはいけません。

海外ブルベエントリーの実際

海外ブルベの実際のエントリーを見ていこう。ここでは2018年イタリアで行われたAlpi4000を例にしています。

Alpi4000エントリー

まずはメールアドレスなどの登録をする。

Alpi4000エントリー

ユーザー名とメールアドレス、パスワードなどで登録をする。

Alpi4000エントリー

登録完了をしたのでログインをしてエントリーをする。

Alpi4000エントリー

名前や住所、電話番号などを入力していく。

Alpi4000エントリー

バッグドロップやジャージなど必要なものをチェックする。

Alpi4000エントリー

最後に支払いをしてエントリー完了。

海外ブルベに必要なもの

国内ブルベと違い、海外ブルベは海外に行きます。そして必ず必要なものにパスポートがあります。これは絶対に必要ですし、ブルベカードと同様最重要アイテムとなり、走っている時も肌身離さず身につけています。

また航空チケットを取る際、また国際免許証を取る場合もパスポートが絶対に必要です。

必ず必要なモノ1:パスポート申請について

パスポート申請手続きは、住民票がある都道府県庁の申請窓口、またはパスポートセンターなどの出張所でも行なうことができます。申請をしてから1週間程度でパスポートを受け取ることができます。

パスポートの種類

パスポートの種類は有効期限が5年間の紺色パスポートと10年の赤色パスポートがあります。

発行手数料はそれぞれ違います。また20歳未満の場合5年用しか申請ができません。

  • 5年間の紺色パスポート:11,000円(12歳未満6,000円)
  • 10年の赤色パスポート:16,000円

パスポート申請に必要なもの

  • 一般旅券発給申請書(1通)
  • 戸籍謄本 または抄本(1通)
  • 住民票(1通)
  • 写真(1通)
  • 身元確認書類
  • 以前旅券取得した場合は、その古い旅券

パスポートの写真について

写真には規定があります。いかに写真の規定を列記します。

  • 半年以内に撮影をしたもの
  • サイズ:縦4.5cm×横3.5cm
  • 背景無地、無帽、正面向き、上半身
  • 白黒でもカラーでもOK
  • スナップ写真はNG
  • パスポート用のインスタント撮影を使うと手軽です。

身元確認書類について

  • 雲煙免許証、住基カードなど写真付き身分証明書なら1つ
  • 社員証、学生証など公の機関が発行した資格証明書なら2つ

パスポートの受領

指定された受領日以降に受領書を持参して、本人が受け取りに行きます。

発行手数料としての印紙は受領証に貼ります。

パスポートを現在持っている状態でも、有効期限はきちんと確認をしましょう。通常海外ブルベは半年以上前よりエントリー受付が始まります。そのブルベを走り帰国するまできちんと有効期限の残っているパスポートが必要になります。

海外渡航ビザも忘れずに

オーストラリアなどは海外渡航ビザが必要になる。

渡航する国によって違うので、必ず事前にビザが必要かをチェックしておくようにする。

必ず必要なモノ2:お休みを取る

私達が海外ブルベにチャレンジする場合、1,200kmが中心になるのではないでしょうか。通常1,200kmは制限時間が90時間となっています。スタートから3泊4日の行程になります。

SM1200

またスタート前日には車検や登録などがあります。ゴール当日はどこかに泊まる必要があるでしょう。ブルベを走る4日間、前後1日、日本からの往復の2日を考えると最低でも8日間のお休みが必要になります。

ほとんどのブルベが日本の長い休みである年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みにはぶつからないと思って間違いありません。お休みが取れるよう、日頃から画策しておく必要があると思います。

必ず必要なモノ3:お金

海外ブルベはけっこうお金が必要になります。エントリーフィーをはじめ、飛行機のチケット、現地でのホテル、移動の交通費、食事代、保険、そしておみやげなど、本当にたくさんのお金が必要になります。

参考までLELとSM1200のエントリーフィーは以下になります。

  • 2013年ロンドンエジンバラロンドンのエントリフィー:219英ポンド
  • 2013年シドニー・メルボルン・シドニー:490オーストラリアドル

また海外のブルベとなると予備のパーツやウェア類を含めいいものを揃えてしまう場合もあります。そんな費用も含めるとかなり大きな金額が必要になると思います。

ひとつ助かることは日本の大きな休みが外れている場合がほとんどなので、飛行機のチケットが多少なりとも安いことでしょう。また基本的に半年以上前にエントリー受付が始まるので、LCCなどを使う場合でもチケットは安めに予約ができることもあります。

必ず必要なモノ4:クレジットカード

クレジットカードは必ず、そして絶対に必要です。特に海外ブルベではほんとうに大事です。LELのイギリスでもSM1200のオーストラリアでも、どこへ 行ってもクレジットカードは使うことが出来ました。逆にカードが使えなかったところはありません。国内を含め現金がほんとうに必要になった場面を探すのが 大変なくらい、どこへ行ってもカードを使うことは問題ありません。

たくさんあるカードの中でどれを選べばいいか迷いますが、やはり最初の一枚は年会費無料のカードがいいでしょう。その際、カードに付帯されているサービスで選ぶとよいでしょう。

海外ブルベを念頭に置いてある場合、一つだけ大事なことがあります。それは必ず「VISAカード」にすることです。VISAにしておけば、海外のブ ルベが行われているルート上であればだいたい大丈夫。地方のカフェやガソリンスタンドでもだいたい使えます。ここでJCBやダイナーズ、アメックスなどの カードはやめておいたほうが無難です。

また、海外の場合は複数枚もっておくことオススメします。

楽天カード(VISA)

楽天カード

クレジットカード業界において顧客満足度4年連続第1位の楽天カードはもちろん年会費無料。お申込日の楽天市場のお買い物がポイント10倍です。通常だと楽天市場でのお買い物はポイント2倍となりお得です。

カード利用100円に付き楽天スーパーポイントが1ポイント貯まり、ポイント加盟店なら100円に付き最大3ポイント貯まります。さらに楽天Edy利用200円毎に楽天スーパーポイント1ポイントが貯まる。

ネットに精通している楽天ならではのカードご利用後、最短で翌日、利用お知らせメールにて通知、楽天市場内の利用において商品未着にも関わらず店舗との連絡が困難な状態となった場合、請求を取り消し、ネット上でのクレジットカード不正利用に対して補償など本当に安心です。

ENEOSカード

ブルベで車乗っている人も多いと思う。なので車乗っている方はガソリンが安くなる、さらに24時間365日全国ロードサービス標準装備のクレジットカードはかなりいいと思う。

必ず必要なモノ5:国際航空チケット

海外のブルベですから、必ず国際航空チケットの購入が必要になります。その際、パスポートは絶対に必要になりますのであらかじめ用意をしておきま しょう。チケット購入は基本的に早ければ早いほど安い場合が多いですが、旅行シーズンはある程度高めになることは間違いありません。

前述のようにお休みを取得してからエントリー、チケット購入となると思います。しかし、海外ブルベのエントリーは半年以上前から申込がはじまる場合 がほとんどです。ちなみに2014年7月北海道で行われる北海道1,200kmも申し込みは半年前の1月からスタートしました。(10分程度でソールドアウトしたとのこと)

日本からの渡航の場合、LCCが運行している国へのチケットは購入時期早ければ早いほど安いです。アメリカやオーストラリアへはLCCの運行があり ません。その場合昨今では格安チケット販売の業者よりはオフィシャルサイトで購入したほうがメリットがあります。シートの自由度やマイルなどはオフィシャ ルサイトのほうが良い場合があります。半年以上前の購入であれば、ぜひ格安業者、オフィシャルサイトの価格を比べてみることをオススメいたします。

海外ブルベへ出る場合、必ず自転車を持っていきます。その時重要なポイントは自転車をのせることができるかという一点になります。自転車は輪行袋、 もしくは自転車ケースに収納すると思いますが、その収納する袋、ケースにも制限がある場合がほとんどです。収納する場合、ハンドル、シート、ペダルを外す ことはもちろん、タイヤのエアを抜くことなども規約に記載がされています。

航空会社よっては、布製の輪行袋は使用ができなかったり、荷物サイズの上限があったりします。また自転車持込の場合、ほぼ間違いなく追加料金が必要になる場合がほとんどですので、チケットを予約する間に必ず自転車持ち込みに関して確認をしましょう。

正規料金以外のチケットはキャンセルや変更はできなかったり追加料金が必要になりますので。

必ず必要なモノ6:保険

海外旅行保険は必ずかけて行きましょう。ブルベは基本的に「私的なサイクリング」です。海外旅行保険でカバーされる範囲と思われます。

海外において医者にかかると思わぬ高額が請求されます。数千円の請求書なんていうモノは日本だけと心得ましょう。

ブルベはレースとは違い巡航速度もある程度低く、また競いあうこともありません。基本的には長距離サイクリングですから。

しかし、通常とはかけ離れた距離を走り、また私達がエントリーする海外ブルベの場合はその距離も4桁の場合がほとんどです。寝不足、過労からくる事故や落車が無いとはいいきれません。

かならず海外旅行保険に入って行くことをオススメいたします。

必ず必要なモノ7:飛行機輪行と輸送法

自転車を飛行機に載せるため、ある程度丈夫な輪行袋かハードケースが必要になってきます。外国のエントリーライダーを見るとけっこうハードケースが多いようですが、私達がエントリーする場合は、ソフトケースのほうが使いやすい場合もあります。

さて飛行機に自転車を持ち込むのは、ちょっと大変です。まずはどのような方法で自転車をパッキングするかということです。基本的には輪行袋となるのですが、これも航空会社によって解釈が違うため、使う航空会社で選択肢を揃える必要があります。

一例としてオーストラリアのカンタス航空(QANTAS)はソフトケースを受け入れてくれません。ハードケースを使用する必要があります。またそのための自転車用ハードケース(ダンボール製)を空港で販売しているとのことです。(常備しているわけではないそうです・・・)

また荷物のサイズに関しても非常に厳密です。それぞれの航空会社で預け荷物の寸法が決まっているため、そのサイズを外れる場合、乗せられない可能性 が出てきます。サイズは縦横高さの3方向の寸法があり、トータルのサイズが収まっていても、どこかの辺のサイズがオーバーしている場合は受け付けてくれま せん。

そのため自転車を飛行機に載せる場合は、その航空会社に事前確認をしてから輪行袋なり、ハードケースなりを揃える必要があります。

その上で、まずは以下の3つの輪行袋、ケースを揃える必要が出てきます。

オーストリッチOS500

OSTRICH(オーストリッチ) 輪行バッグ [OS-500]ト

出典:アマゾン

商品名 OSTRICH(オーストリッチ) OS-500トラベルバッグ
材質 NL420D/PUC
付属品 ショルダーベルト
重量 2.0kg(付属品は含まず)
厚さ 厚さ10mmのウレタンを使用し、プロテクション効果
仕切り 中仕切付。左右にホイールを収納する仕切り、パーツなどを収納するポケットあり。
サイズ 縦820×横1.350×幅210(mm) トータル2,380mm

バイクポーターPRO(小型)

QBICLE (キュービクル) バイクポーター PRO

出典:アマゾン

商品名 エイカー バイクポーターPRO(小型)
材質 プラスティック段ボール
付属品 無し
重量 2.2kg
厚さ 5mm厚
仕切り 無し
サイズ 幅1060×高さ740×奥行230mm トータル2,030mm

OSTRICH(オーストリッチ) 輪行袋 超軽量型 L-100

オーストリッチ(OSTRICH) 輪行袋 [L-100]

出典:アマゾン

商品名 OSTRICH(オーストリッチ) 輪行袋 超軽量型 L-100
材質 ナイロンストレックス
付属品 ショルダーベルト、中締ベルト
重量 235g
厚さ -
仕切り 無し
サイズ 高さ1100mm幅950mm奥行250mm トータル2,300mm
オーストリッチ(OSTRICH)
¥4,464 (2024/12/12 13:47:22時点 Amazon調べ-詳細)

航空会社によるサイズの解釈

日本の航空会社(JAL、ANA)ではトータル2030mmという規制があります。これを超えると超過料金が取られます。なので、OS-500を使用する場合は超過料金となります。

また前述のようにカンタスなどはハードケースのみなので、その場合はカンタスで専用ダンボールケースを購入するかバイクポーターPROとなります。

もし自転車を飛行機に載せるのであれば、上記3つの輪行袋やケースを常備しておく必要を感じます。

ちなみに最後にオーストリッチ超軽量型 L-100を紹介していますが、私は遠征の場合、予備輪行袋も必ず持参をします。小型輪行袋は国内ブルベでもDNF時に必要になりますので、持って行くことをおすすめします。

重量について

基本的に重量は20kgが基準になっています。自転車が10kg、ケース輪行袋が3kg程度となれば残り分で荷物を入れることができます。緩衝材としてウェアやジャージ、パンツなど隙間に入れておきましょう。

その場合も空港の検査で中を確認される場合がありますので、すぐに取り出せるよう分別をしたり、テーピング等はしないようにしておきましょう。

到着空港からどのように運ぶか

飛行機に載せられることができると、ひとつのハードルがクリアしますが、これだけ大きい袋、そしてケースをどのように空港へ運ぶか、また到着後空港から移動をするかということも念頭に置く必要があります。

輪行

2013年オーストラリアのSM1200にエントリーした際、成田へは自転車を載せることができるリムジンバスで行き、到着後はオーストリッチ OS-500をリュックに縛り付け自転車で移動をしました。

オーストリッチ OS-500は3つ折りにできるので、ぎりぎりリュックに縛り付けることが可能です。縛り付けにはスーツケースのベルトを利用しました。画像のリュックに 縛ってあるものがOS-500です。10km以上走りましたが、ずり落ちることもなく問題ありませんでした。ただ・・・かなり重かったです。

ハードケースの場合は、まよわずタクシーになるでしょう。

必ず必要なモノ8:宿・ホテルの確保

海外ブルベでも海外旅行でも宿・ホテルは絶対に必要。

できれば到着時の宿とゴール後の宿は同じところにしておくと、輪行袋などの荷物を預かってくれる場合もある。

事前チェックをしておくとよいだろう。

またけっこう大切なのはそのホテルの空港からのアクセス。シャトルバスがあったり、鉄道駅から近いなどであるととても便利。

さらに近くにスーパーマーケットなどのサービスがあるかも確認しておこう。

RM1200㎞(それ以上)の装備を考える

今年も日本国内はもちろん、世界各国でRM1200(超え)が行われます。600kmブルベの倍(以上)というのもとてつもないが、制限時間も約3泊4日(90時間)というのも長いのか短いのかよくわからない・・・

そんなRM1200km(それ以上の距離含む)を走る上での装備をこねくり回してみよう。

サドルバッグ・フレームバッグ

RMでのサドルバッグは、このところトピークサドルバッグもしくはオルトリーブ。ドロップバッグがあれば、でかいサドルバッグは必要ない。

あとフレームバッグがお気に入り。重いものやすぐに取り出したいアイテムはフレームバッグに入れている。

補給食、薬類、モバイルバッテリーはフレーム振り分けバッグに入れる。

日本食・補給食について

日本食・補給食については国内の1200㎞では全く関係なし、一切自身で用意をする必要はない。世界に誇る日本のコンビニやファストフードがそれにすべて答えてくれます。

この「日本食・補給食」の用意が必要ないだけで、海外ブルべに比べ相当負担が減ります。これホント。参考まで海外RMでいつも持参する日本食が以下。サンドウィッチとパスタで耐えられるヤツは必要なし

尾西食品 アルファ米12種類

海外のPCなどで提供される食事は基本的にパン系、シリアル系、乾物系が多い。厨房がある場合はパスタが主流だ。

あとビーンズと玉子系。温かい食事が提供されるのは本当にありがたいが、つかれた体、そして胃腸にこの手のヤツは、オレはけっこうキビシイ。

そこで、やはりいつも食べ慣れている米は本当に助かる。朝だけでもこいつにする。朝2袋お湯を入れ、一袋は朝食、もう一袋はそのままサドルバッグへとすれば、そのまま補給食だ。PBPでも随分と助けられたよ。

補給食:ようかん

杉本屋製菓
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一口羊かんはいつも持っています。片手で封を開け食べられるように練習しておくと良い。

補給食:せんべい系

岩塚製菓
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「ぬれ煎餅」は水がなくてもスムーズに食べることができ、柔らかいので口の中を痛めることもないです。適当な塩気と甘みがクセになる。

オレの海外RMには絶対にもってい行く一品となっている。あと柿の種。普通の柿の種もウマいが個人的に「ザラメ梅」が超ウマいw

その他、ブラックサンダーなどはデフォで持つ。

ところで、海外に食品を持っていく場合、持っていけない製品や食べ物もあるので、気を付けよう。

たとえばオーストラリアなどではかなり食品持ち込みに関して制限がある。

レトルトご飯やアルファー米は加工品なので、国外への持出しの制限は緩い。心配な場合はチェック必須ね。

バックレて税関を突破はやめとけ。きちんと申請しよう。お菓子やレトルトなら見せれば大丈夫。

ボトル類とキャメルバッグ

どこの海外RMでもボトルは3本携行することを推奨されている。

基本的に最低100㎞程度はノーサービスでも走り切れるということを念頭に置くと良い。海外でコンビニなんてものは一切ない。ガスステーションやカフェもまれw

水が無いのはDNFどこか生命もヤバい。

キャメル背負うのもいいかも。とりあえず輪行袋に突っ込んでおいて現地で考えるのもあり。

ハイドレタンク容量は3L程度。ボトル2本分の半分1.5L程度をいれておき、これにドリンクボトルを1本で3本分確保。残りのフレームケージにはツールボトル挿せる。

キャメルバッグに1.5Lの水とアイテム(常備薬・カメラ・ハンカチ・ティッシュ・予備財布)など含めると約2kg程。

多少肩などに負担がかかるけど、メリットもある。夏などは氷を投入すると簡易冷却装置、そして冷たい水が飲めるので最高よ。

RM1200は真冬から真夏まで対応ウェアを

海外に限らずRM1200㎞は早朝、深夜、そして日中とほぼ24時間の時間帯を走る場合が考えられる。

2014年BRM709北海道1200kmでは美幌峠豪雨で足止めくらい、そのまま中止になったが夜明け頃、吐いた息が真っ白だった。

タスマニアなんか下界は30度を超える真夏日だったのにハイランドレイク(標高1000m超え)に到着をして日が暮れると、とんでもなく気温が下がった。たぶん一ケタまちがいなしの寒さ。2019年PBPも早朝は真っ白だった。GWの岡山、縦断、真夏だけど北海道も覚悟しろ

というわけで、極端に寒さに強い方などを除き、真冬装備は念頭に置くと良い。暑いのは脱げばいいけど、寒くて着るのがないとアウト。

キーポイントになるのがレインジャケット(とインナー)。ウィンドブレーカーとレインジャケットは吟味しよう。

ウェア

基本は長袖+長パン。下はアンダーウェア(状況により変える)。

それにウィンドブレーカー。これにレインジャケット着れば0度くらいまでは大丈夫と実証済み。

ドロップバッグあれば、長指グローブに厚手長指グローブを入れておく。厚手長指はタスマニアで本当に役立った。

レインパンツ

オレ基本レインパンツを使いません。雨のとき下半身はあきらめます。

それよりも足がきっちり動き、ペース落とさず、また体温あげられる方をチョイスします。

しかし、朝スタートするときに気温が低い場合などは、着用する場合もありだし、ドロップあれば突っ込んでおく。

ちなみにシューズもソックスも何も対策なし。このところシューズカバーも持たない。どうせ浸水するし。

あと100均のビニールレインウェアを保険にドロップへ入れとく。

アンダーウェア

ウールのアンダーウェアはよい。

海外ではホント大活躍。暖かい。そしてなんといっても汗の乾きがめっちゃ早い。気温が低そうな場合などはこれを着用する。

寒くない時は「おたふく」のストレッチシャツを使う場合が多い。

タブつかない、緩めのストレッチ素材、吸汗速乾加工、涼し目ということで日中気温の高いときにはこれをアンダーにする場合が多い。

ヒートテックはやめておけ。

常備薬・サプリ

  • 痛み止め(ロキソニン)
  • カフェイン剤
  • 胃腸薬
  • 風邪薬
  • 足つりの薬
  • 湿布系
  • オロナイン
  • 目薬
  • リップクリーム
  • 日焼け止め

以前アスピリンを使ったが腹がいたくなり、オレには合わなかった。それ以来ロキソニンを持っている。

次に大事なのは胃腸薬。海外ではいろいろとストレスがあるので、もっていると安心だ。あと足つり用対策。

紫外線が強いので目薬、リップクリーム、日焼け止めは必須ね。コントロールで日焼け止めはきちんとやろう。

SSP(エスエス製薬)
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カフェイン剤は(オレは)必須。夜が弱いので、走行が夜間にかかる場合投与する。

ただ、オーバーナイトコントロール到着逆算をして4時間以内になる場合は飲まない。仮眠所で寝られないともっと厳しくなるから。レッドブルも同様w

いずれにしてもすべての薬は事前テストが必要なことは言うまでもない。

クエン酸・BCAA系・アミノ酸

オーバーナイトコントロール到着100㎞程度になったら1本のボトルにこの粉末を入れて、その日のうちに飲み切る。

その日の走りをこなすことは大切だが、次の日にできるだけいい状態で完了するのも大切。

アミノバイタルタブレットの小さいボトルをバックポケットにいつも入れている。気がついたらポリポリしてる。

GPS

GPSは必須の必需品。キューシートなんて考えられない、お好きな方はどうぞ。

ガーミン(GARMIN)
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3万円とかで安心と道案内が買えるなら安いもんだ。

特に海外RMの場合、100人程度だと、周りに人がいるのは1つ目のコントロールまで。あとは、ほとんど一人旅よ。PBPじゃないから道を訪ねようにも人もいなけりゃ、サービスもない。

日本・海外問わずミスコースは本当にダメージがでかい。最小限にするためにGPSは必須。

いつも2台持ちだ。Edge800とeTrex20。2台持ちの理由は以下。

  • 冗長化。どちらか1台ダメになっても大丈夫のように
  • 通常は片方は標高表示、片方はルート表示

紙のキューシートオンリーでもいいけど、海外でミスコースしたら人はいない。ルート上にだって、まばらなんだから。

あと、サイコンは暗くなると見えなくなるけど、ガーミンGPSは液晶内に速度や時刻を表示しておき、バックライトあると常時必要情報を見ることができる。

電源類・USBバッテリー

以前はバッテリーチャージャーを持っていったが、現在は持たない。

充電は一切なし。バッテリー類はすべて交換をする。

用意するバッテリーは以下。(ドロップバッグ)

  • アルカリ電池単3形8本(eTrex用4日分)
  • USBモバイルバッテリー3本
  • デジタルカメラ用バッテリー1本

アルカリ電池単3形

eTrex20用のバッテリー。4日分で8本。毎日交換をする。

このアルカリ乾電池で1回20時間は確実に持つことが確認できている。

さらに手持ちで予備単三を2本別途携帯する。

USBバッテリー

この10000mAh程度容量のバッテリーを4本持つ。1本は手持ち。3本はドロップバッグ。色々使ってきたけどアンカーが一番信頼できる。

持っている1本でガーミンEdge800に常時給電をする。常時給電することで、雨が降ってきたらすぐに電源ケーブルを抜くことができる。

スマホの充電もモバイルバッテリー使い適時バイク上で行う。オーバーナイトコントロールで電源コンセントを確保できる保証がないので、はじめからUSBバッテリーで行う。

このサイズ4本あれば、4日間のEdge給電とスマホ充電はまかなえる。

SIMフリースマホ

日本ではどうでもいい話だが、海外の場合はSIMフリースマホを持っていって現地のSIMを入手すると良いだろう。

もちろん、日本のヤツそのまま持っていってローミング1日3,000円でもいいけど・・・海外RMの場合最低1週間は滞在するはず。

そうなると1日3,000円ならSIMフリースマホとSIM代出るぜ。

オレの今使っているのはファーウェイの防水スマホ。必要十分なスペックで、MVNOで問題なく運用できるから日本でも使いやすい。まぁ、ファーウェイだけどw

液晶は5インチ以上をおすすめ。やはり大きめの液晶は見やすい、使いやすい。

あと、海外ではすぐに言語を英語表示にできるようにしておこう。

宿泊や現地の情報系、お天気、マップ系のアプリは普段から使いこなすことも忘れずに。

このスマホで、主催者とやり取りをして、現地入りしてもスマホだけでスムーズにやり取りできるようにしておくとよい。

海外へ行ったら自己責任の部分は非常に大きくなる。

GPSで現状の把握、スマートフォンで通信の確保をいつも行っておくことは絶対に必要だ。

ヘッドライト・テールライト

ヘッドライトはこのところいつも使っている18650中華ライト。安いし、まぁそこそこ明るい。予備バッテリーも安い。

1日でバッテリー1本使うのでバッテリーや予備含めて5本は持つ。2本装備、1本サドルバッグに予備、残りはドロップ。

テールライトは以下の2本。

キャットアイTL-LD155-RとTL-LD570Rをシートスティに取り付ける。TL-LD570Rはリフレクターの役目もしている。

オーストラリアなどのレギュレーションではテールライトの他、テールリフレクターが必要となる。それをまかなう。日本ではリフレクターのことをあまり重要視しないけど、海外ではかなり必須。

テールライトは基本的に常時つけっぱなし。なのでTL-LD155-Rテールの電池交換を1回する必要がある。

まとめ

このところRMでの装備を迷うことは、ほとんどなくなった。いつもこんな感じ。

それでもいつも心配なのはレインウェア関連だが、こればかりは仕方ないと半分あきらめている。

2023年のPBPやRM1200kmを目指しているのなら、ぜひ国内の1000kmブルベをまずはトライしてみてはどうだろう。以下の記事がちょっと役に立つかもしれない。

1000kmブルベの準備・走り方

最後に今年の岡山1200kmと北海道1300kmのログ

 

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