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2021年岡山1200kmは無事に終了をした。そのほとんどの方々が苦しさ辛さが忘却の彼方となり、PBP翌年に行われるので2024年開催されるかもしれない岡山1200kmまた出てしまったりする。
日中かなり暑く、しかし夕方から夜の寒さはほぼ氷点下に近くなるところもあり気温差ジェットコースターにやられた方も多いのではないだろうか。
また前半の戸倉峠や蒜山、大山で貯金が全くなくなり、日本海の地味なアップダウンといつも向かい風にやられ、おろちループでとどめを刺された方もいるかも知れない。
これらの中国山地の苦難を乗り越え、やっとこしまなみ海道るんるんサイクリングを夢見ていたオレが、現実を叩きつけられ命からがら尾道までたどり着いた・・・同様の方も多かったはずだ。マジで今回オレなんかいつもDNFと背中合わせだったからなー
というわけで、岡山1200kmシリーズも最終回として反省会で振り返ってみたいと思う。
この記事の目次
岡山1200km地味に辛かったベスト5
岡山1200kmは地味にキツイところがたくさんある。蒜山大山とかわかりやすいのであればいいのだが、あとあとボディーブローのように効いてくるところがけっこうあったりする。
ちょっとピックアップしてみよう。
すべてのコントロールが丘の上
2016年の岡山1200kmでシアトルのマークが「なぜコントロールがすべて丘の上なのだ?」と言っていたのは非常に的を得ていると思うし、それはAJ岡山だからとしか言いようがない。
今回も例にもれず前半戦は、そのほとんどの通過チェックが頂上にあった。これがけっこう大変。
オリーブ園とかミルクの里とかマジかんべんと思ったほどだ。
斜度がけっこうキツイ
そしてそれらの頂にあるコントロールへの斜度って・・・キツくありませんでした?初日のオリーブ園、2日目のみるくの里とか、極めつけは亀老山展望公園でしたよね。
でもその厳しい斜度を登りきったらご褒美があったのはうれしかった。
オリーブ園でいただいたパンとバナナ。
まきばみるくの里でいただいたシュークリームとコーヒー牛乳。
亀老山展望公園でいただいたクッキーの袋。
夜にかけて大きな峠がある前半戦
初日の夕方の戸倉峠、そして2日目夜にかけてのおろちループとほとんどの参加者が夜に向けて、その日のピークに臨んでいたと思う。オレもその一人。戸倉はなんとか明るいうちに下ることができたが、おろちループはマジで日付変わりそうだった。
おろちループすぐに道の駅では何人かが寝ていたのも記憶に新しい。本当に寒かった。ここで今回の岡山1200kmの最低気温である2度を目視で確認をしている。
書いていて辛いw
おろちループの寒さ
たぶん一部の方を除き、このおろちループで今回の岡山1200kmの最低気温を記録しているはずだろう。ぜひ手持ちのガーミン先生をチェックしてみてほしい。
そして、このおろちループの寒さを照準にして寒さ対策をして来ていることは間違いなし。
ちなみにこのおろちループでオレは、長袖アンダー、長袖ジャージ、ウィンドブレーカー、レインウェアフード付き、フェイスマスク、オーバーミトン、お腹にホッカイロ2個で臨んだ。
この2週間前に宇都宮きたかん400kmで氷点下を経験したのがここに生きたのは本当に助かった。
目に見えないアップダウンと風に苦しんだ日本海側
まきばミルクの里を日本海側に降りて、やれやれちょっとは楽をできるか・・・そう思ったのはオレだけじゃない。しかし、やはり問屋は卸してくれないようだ。
細かいアップダウンとなんだかいつも向かい風が吹いているこの日本海側セクション。脚は削られるわ、時間の割に進まないわで出雲のコンビニ通過チェックにたどり着いた時は、余裕があれば出雲大社参拝なんて妄想は吹き飛んだ。
そんなグダグダで、おろちループ越えていったんだからよくガンバったとちょっと自分を褒めたいと思う。
とどめを刺してくれそうなDNF考察ベスト5
今回の岡山1200kmは約60人が出走して完走40人・DNF20人というリザルトであった。
天候は悪くなかった・・というより雨が全く降らなかったのでむしろ良いほうだと思う。PCも一つしかなくかなりいい条件ではあった。
しかしオレもちょっと間違えればマジでDNFになっていたと考える。DNFしそうな要因について考えてみる。
要因1.すべて通過チェック
今回の岡山1200kmのPCは1つしかない。その時間チェックをするPCも前半にあるため時間的な問題はない。ということはゴールさえ辻褄が合えばOKなわけだ。
一見楽そうに見えるPCがほとんどなくてすべて通過チェック。これはゴールさせ間にあえばOKなのだが、そうは問屋がおろさない。しっかりと時間管理していないと、グダグダになりそう。なのでオレは必ず各通過チェックの参考時間には間に合わせた。
PBPなんかでもコントロールの時間、間に合わなくても次で取り返せばOKって・・・その罠にかかった方結構いるのではないだろうか。RMは長いので時間管理は本当に大切。
要因2.寒さ対策の見積もり
今回の岡山1200kmは前回2016年より寒かったような気がする。前回走った人ならわかるが、中国山地の朝晩は想像以上に寒い。そして日中はけっこう暑い。この寒暖差も体にくる。
もしかしたら過剰すぎる防寒でも良かったと考える。おろちループ超えたらホテルから宅急便で送り返せばいいし、オレもそうした。
最低気温はほとんどの人がおろちループの低気温がピークだったはず。時間帯によっては氷点下だったかもしれない。オレは4月きたかん400kmで氷点下を経験できてよかった。
ゴールデウィークのブルベの寒さ対策は氷点下でもいいと考える。実際にあちこちで雪も降っていたようだ。
要因3.後半のしまなみ海道
岡山代表が言っていたのだが、しまなみ海道はペースも上がらずけっこうキビシイという言葉が走ってみてわかった。なんか微妙にペースが上がらない。
るんるんサイクリングならコレもいいかもしれないが、時間制限がもろにのしかかってくる後半1000kmリーチとなるとそうはいかない。
しまなみ海道自体が高速道路規格のため、島と島を結ぶかなり高い位置に橋がある。そこまで毎回上り下りするのもかなり大変。いつも1kmのヒルクライムだ。るんるんサイクリング用に斜度が緩めのため無駄に迂回して距離長めもいいのか悪いのかわからなくなる。
さらに同じルートを行って来いするのも地味にツライ。無風なら最高・・風が味方をしたのかもかなり重要かもしれない。
要因4.三次→尾道が地味にキツかった
大山やおろちループは普通に大変でしたが、三次→尾道の区間って・・・すごくキツくなかったですか?予想をしていなかったこの三次→尾道セクションにやられた一人です。
一つ一つのアップダウンがなんかキツイ。斜度もキビシイ。
もうこの区間、頻繁なアップダウンに加え、朝方の低気温で本当に辛かった。池からモヤ立っていたし・・・尾道ついた時かなり疲弊していて、しまなみ街道の辛さに輪をかけた。
要因5.なんかいつも向かい風
ところで岡山1200kmって、なんでいつも向かい風なんですか?w
もしかしてオレだけですか?
まとめ
こうやって2021年岡山1200kmを回想してみると、まぁよくゴールへたどり着いたものだと思う。
多分オレもいろいろなところで何かがほころんで・・・修正して、また別の所のほころびができて・・・それをフォローしての繰り返しだったと思う。
いつもギリギリなオレたちはこのほころびや、体からの小さな声を無視してはいけない。小さなほころびであればちょっとしたケアと優しくさすってあげればなんとかなる。
それをしないで、ほころびが小さな裂け目になるともうヤバい。裂け目になるとそれは直接スピードダウンにつながる。あと50kmがものすごく途方も無い距離に感じたら年貢の納め時。
いつも思うが、ホント完走とDNFなんてほぼ背中合わせ。小さなほころびに、どのくらいきちんと向き合えたかに他ならない。それが経験と言えればカッコいいが、多分ただのラッキーであって次はないこといつも覚悟しているのである。
そんなわけで2021年岡山1200kmはコレにて全て終了。AJ岡山スタッフ様、道中お会いできたすべてのライダーの方々本当にありがとうございます。
5月中にはリアル岡山大反省会をやる予定ですわ。
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