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600kmブルベの準備と走り方を考えてみたいと思う。ブルベを走る方にはとりあえず最高距離でふつーのサイクリングであればゴールデンウィークとか夏休みに走る距離よ。
もちろんこの上に1000kmや1200kmという距離も控えているが、ちょっとそれは別。ブルベにおける600kmは一つの頂点。一つの区切り。
とんでもなく速いライダーならこの600kmを24時間という時間で帰ってきてしまう。マジか?車かよ。オレなんて車でも一般道を24時間で600kmは無理ゲー。途中で飲んじまう。
600kmというのは途方も無い距離だ。上の地図の円を見てくれ。内側から200km、400km、600kmとなっている。というか、これ自転車で走る距離なんて誰もわからないぞ。東京を中心とすれば、北は青森、西は広島がリーチしている。あかん。
この記事の目次
600kmのブルベとは?
600kmという、ちょっと途方も無い距離のブルベ。普通に考えると一般的なサイクリングであれば余裕で1週間の工程。
その600kmブルベだが・・・ブルベの制限時間は他の200、300、400kmと同じ平均時速15km/hで計算され、40時間がリミットとなっている。えっ?1日と16時間よ。1日24時間まるまると、プラス16時間。これはかなり長いよ。
長いとは言え、自転車で600kmもの距離を走るわけだ。600kmといえば東京(日本橋)を出発すれば北は秋田駅、西は大阪を超え姫路駅、紀伊半島であれば串本、また淡路島へもリーチできる。
遠いな・・・しかし、これを2日弱で行くわけだ。
当然ながら、この40時間の中に自転車で走ることはもちろん、休憩、食事、仮眠などすべての要素が含まれるので、なかなかハードルは高くなる。
土曜の朝6時にスタートすると、ゴールリミットは日曜日の22時。絶対に月曜の仕事に支障をきたすって。
こんな距離を2日弱で到達するなんて、ちょっと罰ゲームの域を越している。
しかし、不思議なことに300km、400kmとクリアしてきたヤツラにはちょうどよい感じのハードルということだろうか。
600kmブルベはホテル・健康ランドで仮眠をとる?
いつも600kmブルベで議論になるのは、途中でホテルや健康ランドなどの宿を取り睡眠を取るのか。良い感じの距離のところにある道の駅やストリートビューで見つけたコインランドリー、バス停で仮眠をするのか・・・
一気に走る方もいます。フレッシュ(24時間360km以上)では600kmを走るチームもあります。
しかし、一般的には600kmもの距離を自転車で走るのですから、仮眠をとるとよいでしょう。というか、仮眠取ることをマジでオススメ。ぜひ、あなたが初の600kmにトライをするなら、スタートから距離にして340-360kmくらいの地点にあるホテルをとってほしいと思う。
このホテルに滞在できる時間が2時間程度であろうとも、シャワーを浴びて体をきれいにして、浴衣になって1時間でもベッドに横になろう。
そして、真新しいウェアに着替え心機一転の2日目を迎えれば、ゴールまでの残り約250kmをこなす力が出るというもの。前日の土曜日朝6時にスタートして、ちょうど24時間。日曜の朝6時スタートで残り250kmであれば、なんとか20時過ぎにはゴールにリーチできるのではないだろうか。
600kmブルベのルートを追ってみると、だいたい320km-400kmの間にちょっとした街や、ホテルがありそうな地域をルートとして加えてあることが多々あります。
主催者側も600kmブルベのルートを引く際に、この340-360kmあたりにPCがあり、その先に街があり、ここでできれば仮眠をとると良いでしょう・・・そんなメッセージを感じるかと思う。
そして、その街がPCとなっていることもあったりします。宿が取れそうな街がPCとなっていれば、ある程度の時間でそのPCに到着して、次のPCまでの距離や時間を考えると、マージンを取っていけば、5-6時間程度の休憩が取れることがわかります。
私の場合、600kmブルベを走る場合、必ずこのくらいの地点で宿を取ります。というか、ホテルがないと、600kmのブルベを走るのはキツイ・・・
道の駅や無人駅、バス停などで仮眠をとって走り切る方もいますが、オレにはちょっとムリ。さらに言えば、そんなブルベ楽しくない・・・というトコが本音。
初日、きちんとペースを保ち、そこそこの時間でホテルに到着をして、しっかりシャワーを浴び、さっぱりした状態で部屋で食事を取りたいものです。
そして、次の日はキレイなウェアに着替えてスタートすれば、残りの240kmは、また新たな気持で楽しく走り出せるというものです。
これこそ、大人の1泊2日のちょっとハードル高めな小さな冒険と言えるのではないだろうか。
着替えや予備バッテリーなどは?ドロップバッグする?
2日目の着替えや予備のバッテリーなどを、あらかじめ予約したホテルに宅急便などを使いドロップバッグする方法もある。
ただ、オレ的には結構面倒くさい。なので、着替えのジャージ、アンダー、パンツ程度であればサドルバッグに入れていってしまう。重量増加500gね。
これは、もしなんらかのアクシデントで途中DNF・電車で帰宅の場合の着替えにも使えるというもの。だいたい600kmのDNFって、雨でビショビショとか酷暑でグチャグチャのパターンが多い。これで公共交通機関に乗るのはちょっと・・・と思うからだ。
なので、オレは600kmの着替えなどは極力サドルバッグなどで持参をする。
あと、地味に面倒なのが送り返すコト。ただ、2日目の必要なくなったウェアや空のバッテリーなどは宅急便やレターパックなどで送り返すと、心はもちろん物理的にも軽くなることは見逃せない。
これは人それぞれの感覚なので、臨機応変に考えてほしい。
BRM502指宿600別府を例に取ってみよう
過去のものではあるが、2018年ヘブンウィークの3本目で開催をされる「BRM502指宿600別府」を考えてみる。
前回2015年とは前半がかなり変更をされている。前回は鹿児島湾を全部回り、桜島も1周してから志布志湾へ向かった。しかし、今回はフェリーで桜島へ渡り、佐多岬まで行って来いしてから宮崎を目指すというルートになっている。
都井岬も加われば最高だったが・・・ちょっと距離的にアレなんだろう。いずれにしても2018年「BRM502指宿600別府」はかなり魅力的になった。
「BRM502指宿600別府」のPCチェック
「BRM502指宿600別府」のPCをチェックしてみよう。
- PC1:桜島フェリー鹿児島港 63km
- CT2:佐多岬フォトチェック 164km
- PC2:ローソン 日南春日町店 297km
- PC3:ファミリーマート 恒久四丁目店 344km
- PC4:ローソン 蒲江インター店 478km
- PC5:ファミリーマート大分佐賀関店 566km
- ゴール:別府亀の井ホテル 604km
600kmもあるのにPCは5個とフォトチェック1ヶ所。
「BRM502指宿600別府」をどう走る?
スタートは朝6時。平均時速20km/hを目標に走ると、佐多岬の手前南大隅町でお昼くらいかな。田舎を走ると、止まるところもけっこう限定されるし、コンビニもいつ来るかわからないので、大きめの街が来たら、迷わず休みたいな。
佐多岬へ100km走る。ドコかでお休みほしいかな。また佐多岬からPC2まで130km以上あるので、ここも中間で一回休憩をしたい。佐多岬まで片道約54kmの行って来いね。けっこうある。往復で5-6時間程度かかるはず。
佐多岬往復を帰ってくるとトータル218kmとなり、11時間で夕方17時ころになっているだろう。
ちなみに5月初旬の宮崎県日の入り時間は大体19時となっている。あと2時間は明るい。たぶん串間市あたりで日が暮れるだろう。ここから夜間走行。
PC2(ローソン 日南春日町店 297km)到着頃は真っ暗。時計を見ると21時ころだろうか。ここはしっかり休みたい。
そういえば、この日南市のローソン、2013年ヘブンで大雨で途方に暮れていたところだよ。ちなみにこの時、オレの初600kmでかってわからず宿無し。その夜はラブホで仮眠した思い出があり、それ以来600kmでは必ず宿を取る。
PC2までくれば、この日は残り約70kmとなり、3時間でやっつければ高鍋にとってある宿に到着できる。
PC3のファミリーマート 恒久四丁目店 344kmは軽くレシートだけもらい、さっさと済ませ宿に向かう。夜23時前後に宮崎市内を走るので、気をつけて進む。
宮崎市内を抜け、小丸川を超えたら、今日の宿「HOTEL AZ 宮崎高鍋」 376kmに到着だ。
- HOTEL AZ 宮崎高鍋
(じゃらん)
23時に到着できれば最高だが、できるだけ0時前に到着をしたい。
小丸川を渡る前に「セブン-イレブン 高鍋高校前店」があるので、食料買い出しを行ってからホテルへ向かおう。
2015年の時もこのホテルは泊まっているので、勝手はわかっている。朝食付きにうすると、朝は1階のジョイフル(5時~翌3時)でいただける。
さて、600kmブルベも残り約240kmとなっている。できれば12時間で帰りたい(が、いつもの通り、そうは問屋は卸してくれないはず・・)。
朝一5時にジョイフルアクセスをして、朝食取ったらGOだ。5時半に出発したい。
次のPC4はローソン 蒲江インター店 478kmとなっていて、15km/hで計算をすると5月3日の14時ころのはず。
ホテルを6時前に出れば、たぶんお昼前には到着して貯金は2時間程度できるだろう。
あとは海沿い山沿いをどんどん進む。
PC5のファミリーマート大分佐賀関店 566kmをチェックしたら、残り40km。あと約2時間程度でゴール。
2日目は240kmを13時間程度見て、できれば別府亀の井ホテルへは日のある19時前に到着をしたい。ちなみにゴールリミットは22時ね。
で?実際に走ってどうだったよw
↓で、実際に「BRM502指宿600別府」走った記録がこちら。まぁいつものとおり机上の空論と言わざるをえないw
今まで一番うまく走った600kmは?
これまで走った600kmで一番うまく、そこそこ楽に走ることができた600kmブルベはなんといっても「2015年指宿600km」だった。2015年のヘブンウィークね。
この時も2013年に続き2回連続の雨スタート。あかん。7時のラストスタートを選んだ。ほとんどの人は6時に出ていき、7時スタートは数名だった覚えが。
1日目は340km先にある高鍋ホテルAZ。ルートの道沿いにあるホテル。
朝7時スタートで平均時速20km/hの17時間で到着をすれば日付の変わるちょうど0時にホテル着を予定していた。
そんな感じでスタートした初日は・・・
- 85km:3時間半
- 134km:6時間
- 208km:9時間半
- 255km:11時間半
- 325km:14時間40分
- 340km:15時間50分
このような感じで朝7時スタートの22時50分にホテルに到着をした。23時過ぎにはシャワー浴びることができた。
0時前にはベッド入って余裕の6時間睡眠を取ることに成功。
これなら600kmも楽しい大人のちょっとした冒険となるだろう。
まとめ
この600kmブルベを完走すれば、ブルベライダーとしては胸をはれるのではないだろうか。
自転車で600kmというのも、かなりな距離だが、それを週末の土日で走り切るのも、マジ信じられない。ふつーのサイクリストは、そんな距離を走りませんって。
あなたがもし初めて600kmブルベをトライするなら、コースの獲得標高もそうだが、初日の宿を取りやすい、さらにDNFの場合、できれば一直線で手軽にスタートや自宅へ帰ることができるルートがよいだろう。
600kmブルベはオレ位のふつーのサイクリストが週末体験できる少々高めのハードルにトライする大いなる冒険と思う。
考えようによっては600kmは、あんがいと走りやすい。きちんと20km/hのスピードを維持できれば、ホテルで6時間程度の時間が取れる。
シャワー浴びて、ゆっくり座って食事ができて5時間ほど睡眠が取れれば、かなりリフレッシュをしてゴールを目指せるのではないだろうか。
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