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1000kmブルベの準備と走り方を見ていきたいと思うが・・・2018年AJ岡山のキビしそうなBRM608アルプス富士1000kmにエントリーをした。それらの準備、走り方などいろいろ考えた。そして出走したものあっさりとDNFというもう何も意味のないDNF記録である。
さて、今年も例にもれずブルベにキビしい6月が来た。そして6月ともなれば梅雨になる。暑くなる。蒸してくる。ブルベはもちろん、自転車、その他のスポーツにもキビしい日本の夏が来た。
なにを考えたのか、このキビしい6月にキビしくツラいことで知られているAJ岡山の1000kmブルベにエントリーをしてしまった。マジか。
というわけで、雨が降ったらヤバいのでDNS覚悟のこのとんでもないブルベ。岡山主催で「アルプス」なんてついていると本気度もハードルも獲得標高もかなり高めは間違いない。チェックしてみよう。
この記事の目次
- 1 1000kmのブルベとは?
- 2 1000kmブルベの仮眠は?
- 3 BRM608アルプス富士1000kmをどう走る?
- 4 宿・ホテルはどうする?
- 5 BRM608アルプス富士1000kmのPCをチェック
- 6 アルプス富士1000kmの仮眠場所とDNFポイント
- 7 2018年6月2週目週末天気予報
- 8 初日仮眠場所リスト
- 9 2日目の宿を考える:甲府→河口湖へ変更
- 10 BRM608アルプス富士1000kmは100kmでDNF
- 11 2泊3日分の荷物を積んだバイクは20kg超え
- 12 BRM608アルプス富士1000kmスタート
- 13 通過チェック1:中部山岳国立公園の石碑
- 14 通過チェック2:北アルプス大橋
- 15 水がなくなりDNF
- 16 飛騨古川駅で拾ってもらう
- 17 飛騨牛と一番搾りで敗戦処理
- 18 まとめ
1000kmのブルベとは?
1000kmブルベの制限時間は他の200、300、400kmと同じ平均時速15km/hで計算されているが、600kmを超えた時点で少しだけ制限時間が緩和される。
600kmは40時間、400kmは27時間。2つ合わせて1000kmは67時間だが、1000kmブルベの制限時間は75時間となっている。8時間もプラスされるのだ。これはかなり助かる。
1000kmはホント遠い。東京日本橋を出発すると北九州まで行く。マジか。九州だぜ。
自転車で東京から九州まで75時間で行かなくてはいけない。75時間というと3日と3時間・・・えっ?そんだけ?
通常の朝スタートであれば・・・今回のアルプス富士1000kmのスタートは6月8日の朝6時となっている。ゴールリミットは6月11日の朝9時だ。丸4晩ある・・・長い。
当然ながら、この75時間の中に自転車で走ることはもちろん、休憩、食事、仮眠などすべての要素が含まれるので、なかなかハードルは高くなる。
具体的には2泊して、最終日は深夜に到着をするのが、一般的なパターンだろう。
1000kmブルベの仮眠は?
仮眠というより、きちんとホテルを取るのが理想だろう。きちんとホテルチェックイン時間にたどり着けばの話だが・・・キビシクなることが予想されるので24時間フロントがあいている方が良いだろう。
オレは過去2本の1000km(日本縦断の時と北海道PBP1000km)完走しているが、その2本とも2泊の宿をとっていた。日本縦断の時はホテルのフロントが0時にしまるというのでキャンセルをしたが1泊目は0時頃到着をして泊まった。
北海道PBPは2泊ともきちんと宿に泊まれた。やはり1000kmは宿に泊まると・・・いや宿にたどり着ければ、本当に楽だ。なので、ぜひ1000kmは着替えを何らかで準備をして宿を取ることオススメするよ。
シャワー浴びて2時間でも横になり、着替えることができれば、本当にリフレッシュできる。
走力ギリギリでもできれば2日目は宿を確保しておくと絶対によいぞ。安全に走るためにもオススメする。
BRM608アルプス富士1000kmをどう走る?
このコースプロフィールを見ると・・かなりキツイ。登りキライ、遅いオレはかなりキビしい。獲得標高2万メートル超えてるよ。マジか。
雨でも降ろうものなら、かなり完走も危なくなる。というかヤベーよこれ。
基本的には7月のAlpi4000の練習という位置づけなので、オレはとりあえず3日分の着替えや荷物を全て持って走ってみる。
充電関連は2日目の宿で行う予定。モバイルバッテリーは3本持ち、チャージャーも持つ。できれば3日間ノーチャージで行ってみたい。モバイルバッテリーは20000mAhを用意する。
バッテリーがでかくなると、充電も時間がかかる。これがちょっと問題。電池自体なくなれば、タダのウェイトハンデ。このあたりをどう考えるか・・・
宿・ホテルはどうする?
このコース、問題は1日目となる。なんといっても長野県の山の中を通るので、宿やビジネスホテルなどは無い。スキー宿とかはおおいんだけどね。妙高高原、黒姫、斑尾、戸隠あたりがコース上の330-350km付近。
北しなの線が走っているので、無人駅を狙うのもありか。あと道の駅。「道の駅しなの」が342kmでほぼルート上にあるね。
オレがとりあえず狙っているのは「ランドマーク妙高高原 温泉」というヤツ。仮眠パックが3,400円でチェックイン14時のアウトが翌10時。6時スタートの0時にココ到着すれば、いいだろうか。上りがたくさんあって340kmか・・・微妙。17時間とかは無理だろうか。
次が通過チェックで368km(参考カットオフが9日6:32)。次のPCが78km先のPC3(サークルK大町)414kmでカットオフが9日9:36か。マージンを見て4時には出たいか。5時だとキビシイかな・・・
2日目の宿は「ベストイン甲府」を選択した。ホントは富士吉田市内が良かったのだけど、休日料金でとんでもなく宿泊料金が高い。マジか。なので、仕方なく甲府まで行く。
場所的には甲府昭和インター近くとなるので、ルート上では約780km付近となる。ちょっとルートからそれるが、仕方ない。しかし2日目440kmも走るのか。いつ着くのだろう。
次が通過チェックで803km(参考カットオフが10日15:51)。次のPCが123km先のPC6(セブンイレブン南箕輪南店)903kmでカットオフが11日0:31となっている。って、もうゴールじゃん。たぶん123kmを10日中につけばいいので、ベストイン甲府に到着をすれば10時ギリギリチェックアウトで大丈夫だろう。
あとは残り220kmを10日中に到着すればいいのだが・・・そもそもベストイン甲府にいつ到着できるのだろうか。深夜3時ころには着きたいな。マジで。
ホント、大丈夫なのだろうか・・・?
BRM608アルプス富士1000kmのPCをチェック
- 通過チェック1 中部山岳国立公園の石碑を写真撮影 46km
- 通過チェック2 北アルプス大橋の写真 69km
- 通過チェック3 有峰記念館の看板を写真撮影しUターン 144km
- PC1 セブンイレブン富山針原仲町店 185km カットオフ6/8 18:24
- PC2 ローソン上越石橋一丁目店 300km カットオフ6/9 2:00
- 通過チェック4 大望峠展望所 368km
- PC3 サークルK大町合庁前店 414km カットオフ6/9 9:36
- 通過チェック5 アルプス連峰展望台 483km
- PC4 ローソン諏訪湖岸通り店 514km カットオフ6/9 16:20
- 通過チェック6 湯沢公園内の石碑 595km
- 通過チェック7 森の駅 富士山の駐車場 679km
- PC5 山梨県山中湖平野店 714km カットオフ6/10 8:09
- 通過チェック8 セブンイレブン山梨田富店 参考カットオフ6/10 13:24
- 通過チェック9 ハイジの村入口の看板 803km
- 通過チェック10 清里駅前にあるSL機関車 827km
- PC6 セブンイレブン南箕輪南店 903km カットオフ 6/11 0:31
PC6のセブンイレブンが通過チェックになっているのが微妙に助かるよね。
アルプス富士1000kmの仮眠場所とDNFポイント
BRM608アルプス富士1000kmのルートは見れば見るほど、キビしいコースだ。獲得標高2万メートル。ヤバイ。
さらにPC(コンビニ)の数もけっこう少ない。日本海側と鉄道沿いは心配なさそうだが、山の中を走る区間もかなり多い。雨降ったらヤバそうだな。
2018年6月2週目週末天気予報
スタートの6月8日はなんとか天気は良さそうだ。スタートの天気がいいのは助かる。
しかし、6月9日はだんだんと天気が西から悪くなる。ただ悪いことばかりではない。週末天気が悪い方向に予報が出れば、観光地などの人出、交通量も少なくなるのはちょっとだけ助かる。
で、日曜日は日本全国雨模様。
ゴールリミットは6月11日朝9時。この日も雨模様なので、ゴールに向かう深夜も雨はやまないような気がする。うーーむ。後半はつらそうだな。
初日仮眠場所リスト
初日は寝る場所がない・・・というか、良いポイントにビジネスホテルとか健康ランドがない。というわけで、仮眠場所リスト。
- ランドマーク妙高高原:340km
- 道の駅しなの:342km
- 黒姫駅:344km
- 道の駅おがわ:392km
- 湯の沢温泉(小川村 10時~19時):395km
- ぽかぽかランド美麻(6時~8時朝風呂有り):400km
- 道の駅 安曇野松川天然ラドン温泉(10:00~21:00):428km
- あづみのランド(13:00~21:00):435km
- みどり湖温泉(14:00~18:00):495km
- 美肌の湯 ロマネット(10:00~22:30):508km
- 湖畔の湯(6:00~21:30):511km
- 高浜健康温泉センター(9:00~20:00):511km
こんな感じかな。妙高高原、黒姫駅を越えると山の中入って小川村出るまでなにもなさそう・・・
ダラダラと一晩走って夜明けの朝風呂を入って着替え、休憩室で仮眠がベターか。
諏訪湖畔に9日朝10時頃ついて風呂、着替え、仮眠して昼過ぎに出られるとベストだなー。
2日目の宿を考える:甲府→河口湖へ変更
実は甲府だとちょっと遠いので、御殿場、富士山、河口湖付近の宿をウロウロ探していた・・・そしたら、河口湖のルート上に安いホテル発見!
Booking.comでホテルルートイン河口湖が6月9日(土)にもかかわらず8,700円との表示が出ている。マジか!
とりあえず、そっこー、予約を入れた。距離にして738km付近となる。まぁまぁいい場所じゃない?完璧ルート上にあるし。朝食付きだって。
山中湖のPC5 山梨県山中湖平野店714km(6月10日8:09)を通過すれば、多分大丈夫。次の903kmのPCは16時間後だ。
河口湖へはなんとか6月10日の深夜2時ころまでに着きたい。そうすればチェックアウトギリギリまで寝ていても大丈夫と思う。残り270kmを次の日の9時までゴールすればいいんだから。あっ、あとPC6が日付変わる0:31ね。
BRM608アルプス富士1000kmは100kmでDNF
なぜか完走できるイメージのわかなかったBRM608アルプス富士1000kmは100kmでDNFという、箸にも棒にもかからないようなヒドイ結果でした。一体何をしに行ったのか?
1000km中100kmでDNFよ。時間にしてお昼すぎには終了。もうホントにダメすぎる。こんなダメなブルベでも得るものはあったのだろうか?読んで指さして笑ってください。
2泊3日分の荷物を積んだバイクは20kg超え
今回家族と一緒に高山入りをしていたので、スタートの富士屋旅館さんにバイクを預けてもらえました。本当にありがとうございます。助かりました。
で、ちょっと見てもらいたいのはリアサドルバッグの大きさだ。とんでもなく長い。ブラックバーン アウトポストシートパックが最大級に膨らんでいる。
ちなみに入っているものは・・・
- ジャージ・長パン・長袖アンダー・ソックス×2日分
- レインジャケット
- 輪行袋・輪行アイテム
- 充電セット(USBチャージャー・ケーブル類3本)
- 洗面セット・タオル・歯ブラシ・耳栓・アイマスク
- Tシャツ・パンツ
このような感じでトータルバック込みで2.5kgであった。
さらにバイクの重量を重たくしているのはバッテリー類、電池類だろう。モバイルバッテリーは20000mAh×2本と12000mAh×1本の合計3本。この3本トータルで900g位ある。重い。
それに単4を4本に単3を10本・・・マジで重い。予備チューブはツールボトルに2本とフレームバッグに2本の計4本。そんなにいらないんじゃない?
今回はDHバー禁止ということで外してきて、500g程度軽量化できているはずなのに・・・まじでとんでもなく重い。で、バイクの重量を測ってみたら・・・
えっ?20,25kg???どゆこと?そんなに重いの?だめだこりゃ。なんかもう前日から敗戦ムード濃厚な雰囲気ただようよ。
とりあえず、今回はコレで行くけど、相当見直し図らないとマズイ。
BRM608アルプス富士1000kmスタート
というわけで、BRM608アルプス富士1000kmのスタート。スタートは富士屋旅館前です。
梅雨で雨予報の中、初日は良い天気に恵まれた。オレ的に絶対に暑くなると、今回はキャメルバッグ装備の念の入れよう。これが逆に裏目に出る形になる。
スタートして41号線を北上、高山市を目指す。朝送ってもらった道をもどる。
後ろにズラッと並んでいる。
平湯トンネル到着
通過チェック1:中部山岳国立公園の石碑
通過チェック1の中部山岳国立公園の石碑到着。なんか調子よくない。足つりそうだし・・・ダメ感がある。
でも天気はとても良くアルプスの道はとても気持ちが良かった。
通過チェック2:北アルプス大橋
通過チェック2は北アルプス大橋となっている。この絶景!すばらしかったぜ。で、この2時間後にDNFとなった。マジおそまつすぎる。
水がなくなりDNF
で、3つ目の山を登りはじめて、そのヤバそうな雰囲気に気がついた。絶対暑いと思い、途中で2回ほどボトルの水を補給している。
しかし、この3つ目でかなりの暑さ・・・ピーク残り5kmのところでキャメルバッグが底をつく。キャメルあると無尽蔵に水あるように錯覚するのよね・・・バカやろう。
当然、ボトルの水も底をつく・・・照りつける太陽。汗はどんどん出る。ちょっと熱中症気味?足もつっているし。
ガーミンの標高を見ると・・・あとピークまで4kmもある。水はない。周りにも当然水はない。
スタートして6時間程度で、いきなり決断を迫られる。このまま登って、熱中症にでもなったら目も当てられない。峠越えて、峠向こうに水あるかもわからない。
今なら、もどれば無事に自分で高山に帰ることができる・・・
というわけで、オレのBRM608アルプス富士1000kmは、この峠、正確にはピーク4km手前で終了しました。ヒドすぎる。
高山へは自走で帰る約40km。
飛騨古川駅で拾ってもらう
白川郷へ行っていた家族に連絡すると、ちょうど温泉入って帰るところだった。高山の手前、飛騨古川駅で合流をして、早々に帰宅、撤収準備でバイクをこわして車に積み込む。パッキング終了。
飛騨牛と一番搾りで敗戦処理
帰り道のスーパーで飛騨牛とビール、焼酎、アテを買い込み宿に直行。
飛騨牛を焼いて一番搾りビールで敗戦処理をした。ダメぢゃん。
まとめ
7月のalpi4000を想定して、このBRM608アルプス富士1000kmにのぞんだが、全くダメだった。
とにかく最低、人間とバイクを5kgずつ減量しないと歯がたたないことが、よくわかった。
やる前からわかってはいたが、やっぱりダメだった。
AJ岡山のスタッフの方々、ご一緒できた皆さん、ありがとうございました。
たぶん、コレ書いている時(6月10日18時)もまだ走っている方多いと思いますが、ご無事でありますようお祈りをしておりました。(ちなみにゴールリミットはコレ書いてる15時間後)
ちなみに2018年Alpi4000は無事に完走できました。
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