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「オルトリーブ ORTLIEB サドルバッグ Lサイズ」はブルベ・ロングライドで定番のサドルバッグとなっている。異論はない。誰もが口を揃えて言うのでないかと思う。
オルトリーブサドルバッグのその軽さ、荷物の入れやすさ、サドルバッグ本体が防水になっている、バッグの締めやすさ、ロールクロージャーによる荷物増減に対する柔軟度、ロードバイクの取り付けしやすさ・・・などなど、定番と言われるには素性が良いということ。
もはや、ブルベ・ロングライドを走っている人から「定番」といわれる、そのサドルバッグをあえて深掘りしてみよう。
さらに、オルトリーブサドルバッグの、これももはや定番と言われるボルト部分の改造により、荷物をさらに出し入れしやすく、もともと大容量がもっと大容量化をしてみたいと思う。
ちなみにオレのオルトリーブは旧型。でも新型とほとんど変わらない。違うのはカラーくらい。
この記事の目次
- 1 オルトリーブサドルバッグの各スペック
- 2 重量チェック
- 3 オルトリーブサドルバッグのメリット
- 4 そこそこ大容量
- 5 シートポストがあまり出ていなくても取り付けできる
- 6 バッグ本体が防水構造
- 7 アダプターが共有できる
- 8 この大きさならリアフェンダー役にもなる
- 9 オルトリーブサドルバッグのアダプターと取り付け
- 10 サドルにアダプター取り付け
- 11 サドルバッグ位置調整
- 12 どの程度シートポストが出ていれば取り付け可能?
- 13 容量とどのくらいの荷物が入るか?
- 14 オルトリーブのボルト改造によるさらなる大容量化
- 15 用意するボルト・ナット類
- 16 サドルバッグ改造の作業
- 17 オルトリーブサドルバッグを取り付け走ってみる
- 18 簡単な荷物は結束バンドで取り付け
- 19 オルトリーブサドルバッグの欠点
- 20 まとめ
オルトリーブサドルバッグの各スペック
出典:アマゾン
- 容量 :2.7L
- サイズ:L/H10×W23×D7/16cm※カタログ値参照
- 重量:330g
- EPI/IP:IP64
- ロールクロージャーを採用
- Lサイズは泥除けの役目も果たします
オルトリーブサドルバッグLサイズのカタログ数値は、高さ10cm×奥行き23cm×横幅7cmから16cmとなっていて、いわゆるミドルサイズのサドルバッグ。
容量は2.7Lとのことだが、実際にはもっと入る。
重量はカタログスペックで330gとのこと。以下で重量実測値はチェックしよう。
重量チェック
サドルバッグ本体は実測298gとなっている。
カタログ値は330gなので、アタッチメント込みの重量と思える。十分に軽量なサドルバッグと言えるだろう。
オルトリーブサドルバッグのメリット
オルトリーブのサドルバッグLサイズは非常に扱いやすいサイズ。ミドルサイズのサドルバッグとしては定番となっている。
サイズは2.7Lと言う容量だが、想像以上にモノが入る。
オルトリーブサドルバッグの特徴、メリットを見ていこう。
そこそこ大容量
このそこそこ大容量というのがポイント。具体的には1泊2日程度のウェア類の着替えや補給食、ツールなどを飲み込む。
またサドルバッグ本体上部にあるループを使うと、レインジャケットや輪行袋などをくくりつけることも可能だ。
オルトリーブとフレームバッグを併用すれば、かなりの荷物を収納できるだろう。
シートポストがあまり出ていなくても取り付けできる
バッグ本体の厚みは10cmとなっている。先端に行くほど細身になるので、最低でも10cmシートポストが出ていれば取り付けは可能と思われる。
またシートレールからタイヤまで最低クリアランス15cmあれば大丈夫と考える。
後述をするが長女の小さめロードバイクに取り付けた画像と詳細寸法があるので、合わせて参考にしてみてほしい。
バッグ本体が防水構造
サドルバッグ本体の生地が防水構造になっている。そのため収納するグッズをビニールに入れるなどの防水対策の必要が一切いらない。
これは地味に便利。濡れて困るもの、ウェアや充電器、バッテリーなども何もくるまず、そのままバッグに収納できる。
アダプターが共有できる
オルトリーブサドルバッグのバッグ取り付けアダプターは共通となっている。
サドルにアダプター付けておけばMサイズもLサイズも取付可能。複数のサドルバッグを使い分けるにはとても便利。
あと、このアダプター、かなり小型のためサドルにアダプターが残った状態でも他のストラップタイプサドルバッグの取り付けが可能。
具体的にはアダプターを残したまま、ブラックバーンアウトポストシートバッグの取り付けは問題なし。
この大きさならリアフェンダー役にもなる
オルトリーブサドルバッグは、適当な大きさ。さらにこの大きさであれば、いわゆるリアマッドガードの役目も十分果たすほどの大きさ。
サドルバッグ本体が防水のため、マッドガード役をしてもまったく問題なし。
さらにバッグ本体が水をはじくため、吸水によるバッグの重量増加もない。うれしい。
オルトリーブサドルバッグのアダプターと取り付け
サドルバッグを取り付けるためのアダプターはどのようにシートレールに取り付けてあるのか、見てみよう。
サドルにアダプター取り付け
サドルバッグアダプター・アタッチメントは2本のボルトでシートレールを挟み込むようにして、取り付けをする。
サドルバッグの取付角度に関わってくるので、バッグを取り付けながら微調整をしよう。ボルトはプラスドライバーで調整をする。
ボルトはタッピングタイプではなく対抗にナットがあるので、しっかりと締め込むことができる。
こちらがバック本体にあるアダプター取付部。
出っ張っている部分を押すと爪が引っ込み、シートレールのアタッチメントより取り外しができる。また爪の部分の前後位置調整も可能。
https://www.longride.org/post-3062/
サドルバッグ位置調整
サドルバッグはこのように自然に前傾姿勢になるように取り付け位置を調整する。
またバッグを取り付けた時にシートポストベルトに無駄な力がかからないように調整することも大切。
どの程度シートポストが出ていれば取り付け可能?
こちらは長女のバイク(身長157cm・フレームサイズXS)にオルトリーブサドルバッグを取り付けた状態だ。長女はあまり身長が高くない。
そのためシートピラーの突き出しも非常に少ない状態だ。シートピラー突き出し10cm、シートレールとタイヤの最短クリアランス16cmという状況でも取り付けが可能となっている。
サドルバッグとタイヤのクリアランスは約4cmほどあるので、全く問題なし。
容量とどのくらいの荷物が入るか?
オルトリーブサドルバッグLサイズには、ざっくりとこのくらいのアイテムやウェア類が入ります。
- 半袖ジャージ
- 長パンツ
- 長袖アンダー
- ソックス
- 紙パンツ
- レインジャケット
- フリーズドライご飯
- USB充電器+USBケーブル2本
- 洗面用具(歯ブラシ、ひげそり)
- アイマスク・耳栓
- 日焼け止めクリーム予備
- Protect J1 長時間持続型保護クリーム
本当に1泊2日の荷物はきっちり飲み込むことができる。
これらの荷物をすべて詰め込み、ロールクロージャーを規定まで巻き上げることができた。
しっかりとサドルアダプターに取り付け、安定した状態に固定される。ちなみにサドルバッグ込の全重量は約1.5kg弱となっている。
サドルバッグの上部についているループはけっこう使えます。
簡単緩めたり取り外しができるリリースタイラップ(結束バンド)を使うとウィンドブレーカーやレインジャケット、輪行袋などがサドルバッグの上部に固定が可能。
これが地味に便利。特にウィンドブレーカーをここに取り付けておくとサドルバッグを開けることなく、すぐにウェアを使える。またタイラップを2本ほど付けておけばツールボトルにタイラップを携行する必要がない。
オルトリーブのボルト改造によるさらなる大容量化
オルトリーブサドルバッグを手にとった方なら、だれしもその中を見て、思うことがあるだろう。
そう、バッグ上下にボルトの頭がかなり飛び出しているのです。これ荷物の出し入れに引っかかるのはもちろん、容量が少なくなるのです。
また、荷物によっては表面を傷つけたり、補給食だと中身が飛び出すことも考えられる。
取り外したボルトとナットだが、バッグ内側に出ていたナットの大きさだが、けっこう大きい。
その大きなナットを、このように頭の小さいボルトに変更することでバッグ本体内側がフラットにスッキリする。荷物の出し入れもやりやすくなり、傷つける心配もない。
オルトリーブサドルバッグを手にとったら、ぜひとも行ってもらいたい改造だ。
用意するボルト・ナット類
- M4×20mmワッシャー:4枚
- 超低頭ネジM4×12mm:4本(10mmでも大丈夫)
- M4×10mmボルト・ナットセット:10組
超低頭ネジと20mmワッシャーはアタッチメント取付部に使う。1番荷重がかかるため。
すべて超低頭ネジでもいいが、超低頭ネジは価格が高いので、他の部分は普通の小ねじにした。安上がり。
サドルバッグ改造の作業
使用工具は12mmレンチにトルクス。
ただ、ボルトを外す際、ボルト溝に入る小さいマイナスドライバーでも使用可能。
トルクスレンチとメガネレンチを使い、すべてのボルトナットを取り外す。
外したナットと、新しく取り付ける超低頭ネジとワッシャ。かなり低くなる。というか、ボルトナットの頭は全く気にならなくなるだろう。
すべてのボルトナット取り付けを完了した状態。奥の4つの大きなワッシャがアタッチメント取り付け部分。後の6つのボルトはループとなっている。
ボルトナットを外した穴にシーラント剤を充填すると防水はさらに完璧になる。
オレは手元にあったバスボンドを使って防水加工をした。
オルトリーブサドルバッグを手に入れたら、この内装フラット改造は必ず行おう。とても使いやすくなるぞ!
オルトリーブサドルバッグを取り付け走ってみる
改造を施したオルトリーブサドルバッグLを使い、北イタリアAlpi4000を1500km走破してきました。
獲得標高2万メートルのこのコース。途中グラベルロードや道の悪いところもたくさん走りましたが、オルトリーブサドルバッグは全く問題ない使い心地だった。
特にバッグがアタッチメントによりサドルにしっかりと取り付けてあるので、ダンシングなどでバッグが振られることが一切なく、非常に快適なライディングであった。
途中のコントロールにおいてドロップバッグによる荷物の入れ替えの時も、サドルバッグ改造により、荷物出し入れがスムーズで非常に助かった。
そこそこの容量があるオルトリーブサドルバッグは多少荷物の増減があっても柔軟に対応できるのもうれしい。
簡単な荷物は結束バンドで取り付け
オルトリーブサドルバッグには本体上下にループが備わっている。
このループを使い、タイラップで軽い荷物やウィンドブレーカー、レインジャケットなどを取り付けておける。これは地味に便利。
オルトリーブサドルバッグの欠点
オルトリーブサドルバッグの欠点を上げろと言われれば、容量に関しても取り付けに関しても、まったく問題がない。防水も完璧だし、本体もかなり軽い。欠点を探すほうが難しいくらいの完成度が高い。
これ以上の容量がほしければ、他のサドルバッグを使えばいいだけ。
あえて上げるとすればサドルバッグ本体に「テールライト」の取り付けができない。あとはサドルバッグ取付アタッチメントの自由度が少ない・・・ということくらいだろうか。
まとめ
オルトリーブサドルバッグは本当に完成度が高いサドルバッグだ。
一つサドルバッグを選べといわれれば、迷わずこのサドルバッグをすすめるだろう。
ちなみにカタログ値でLサイズが約330g・2.7L、Mサイズが約250g・1.3Lとなっている。なので、どちらか1つとなればLサイズのほうが大は小を兼ねるだろう。重量差は80g程度。アタッチメントは同じだ。
1泊2日や600kmくらいのブルベならこのLサイズ。それ以上の工程になればフレームバッグ追加などで対応ができるだろう。サドルバッグで迷ったら、まずはこのオルトリーブサドルバッグを軸に考えてみてはどうだろう。
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