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2019年PBPパリ・ブレスト・パリのスタートは自由に選択することができた。そして、エントリーが始まるやいなや、いつもの通り早い時間帯のスタート順より埋まっていったのはあなたの知っているだろう。
この手のスタート時間は基本的に早いスタート時間から埋まっていくようだ。しかし、オレは今回のPBPは(前回同様)一番遅い最終スタートを迷わず選択をした。
今回のPBP90時間の一番遅いスタートはV組21時となっている。なぜこの21時スタートを選択したのか?そのメリットやデメリットを見ていきたいと思う。
この記事の目次
21時スタートのデメリットは?
PBPパリ・ブレスト・パリの90時間枠のスタート時間はこのように15分おきに設定をされていた。実際にはE、Fというゼッケンも見かけたと思うので17時スタートから選択できたのであろうか。
いつものように早い時間帯からスタートは埋まっていく。
今回のレジストレーションも始まったばかりを見てみても・・・やはり早い時間帯から埋まっていく。20時が異様に少ないのは前後にライダーがいると助かるという安心感と思われる。ちなみに2015年は20時がラストスタートだった。
しかし、今回も最終スタートV組は一番不人気だったようだ。最終スタートのメリット・デメリットはどのようなものがあるだろう。重箱の隅を突っついてみたい。
最終スタートなので後ろに誰もいない
最終スタートに関して、ほとんどの方が気にしているのが、この最終スタートは後ろに誰もいないということではないだろうか。
当たり前だが、最終スタートはホントに後ろに誰もいない。なので、前の方のスタートであれば、後ろからくるトレインが無数に来て乗り放題・・・そんなことを考えている方も多いと思う。
そこでパンクなどしようモノなら、最初からとんでもないハンデを押し付けられるようだ。
なので最終スタートを選択した時に一番気をつけたのは、とにかくスタート直後から100km程はノートラブルで無難に乗り切る。それに徹した。
スタートからノートラブルで次の日をむかえることができ、T組とかU組とかの前組を数台でも捕まえれれば、まずは一息というところか。
コントロールがごった返している
次に懸念されるのが、最終組ということでコントロールがごった返しているのではないか?ということだ。
実は最終組に関してコントロールは一番空いているのではないかと考える。逆に一番混んでいるのは最初の方のスタートではないか?・・・ということだ。
考えてみて欲しい。たとえば1番最初のスタートはコントロールが空いているか?そりゃ走力があり、その組の上位2割でコントロールに入ることができれば、マジで空いているだろう。
しかし、オレを含めかなりの方が一番スタートをしてもズルズル落ちていき、後ろ5組くらいの「先頭」に飲み込まれるのではないだろうか。
そうなると状況は一変する。たぶん一番混んでいるボリュームゾーンに埋め込まれる恐れもある。
逆に最後尾スタートは後ろから飲み込まれるコトは皆無なので、実際にドコのコントロールに行っても、空いている状況であったぞ。
ベッドがいっぱいなのでは?
ルデアックを含め、最終スタートではベッドの空きがないという可能性・・・これに関しても問題なしだ。
大体ウチら最終組がルデアックに到着する頃には先頭組はカットオフになっている。すでにベッドから起床しているはずだ。
実際に往復のルデアックでのベッドは半数以上が空いていたという状況。なので、最終組スタートでもベッドに関して問題ないという結論だ。
PBPにおける最終スタートを選ぶメリット
それでは、今回のPBPにおける最終スタートはどのようなメリットがあったのだろう。これは想像以上に最終組のメリットを感じることができたのでシェアしたい。
初日の夜間走行時間が少ない
スタートする初日のナイトライド時間が少ないのが、かなりのメリット。18時スタートなど明るい時間が4時間も続き、夜に突入をする。
夜に突入した時点で100kmほど走り、そこそこ疲れた状況からナイトライドに入るので、夜が長かったのではないだろうか。
それに対して21時スタートはスタート時点で日が暮れている。すぐにライトオンとなる。疲労がない状態ですぐに夜走行モードに入れる。
当然のことながら夜走行時間は少なくなる。ナイトライドが非常に苦手なオレは助かる。
往復ルデアックのカットオフが朝3時過ぎ
最終21時スタートのルデアックカットオフは往復とも朝3時過ぎころになる。具体的には・・・
- 往路ルデアック:3時19分
- 復路ルデアック:3時53分
朝の3時カットオフであれば、両方とも4時に出られればOKだろう。これなら通常の早起きサイクリングだ。
これが3時間前の18時スタートだと両方とも0時ころになり、ルデアックの余裕がなくなるのではないだろうか。
同じ持ち時間かもしれないが、カットオフを向かえるタイミングはとても大切と考える。
復路モンターニュのカットオフが朝4時過ぎ
たぶん3日目の仮眠所をモンターニュ(1097km地点)にした方も多いと思う。最終21時スタートはこのモンターニュのカットオフが4時48分なのだ。
なので、ウチラは朝5時ころリスタートできた。
前述のルデアックカットオフに加え、3日ともカットオフが深夜ではなく早朝よりになっていることに注目して欲しい。
これは何を意味するかと言うと、ナイトライドが少なくなることにも合わせ、深夜早朝の寒い時間帯を走ることが少なくなることも意味する。
今回のPBPは深夜から朝にかけて非常に凍えるような寒さだった・・・この時間帯が少なくできたのは良かったと考える。
前に追いつくと精神的余裕がある
最終組スタートは後ろから追い越される心配は皆無。だって後ろはいないのだから。
逆に前は追いつき放題となる。当然早いヤツらは前の組だろうが後ろだろうが行ってしまっているだろう。
そして、オレを含め走力が半人前以下の連中はヤバい。この状況だと後ろの組のほうが精神的に楽になる。そりゃそうだ。
だって、コントロールに到着してウチラがギリギリということは、そこにいる半数以上がカットオフのライン上ということでしょ?
復路のコントロールで、毎回のように・・・「このJとかKとか大丈夫?」・・・と思っていたもんな。知り合いに会えば基本「追いついた」と考えることができる。
逆に抜かれても、全く焦ることはない。「今抜いたのM組だよね・・・まだ2時間遅れじゃん」・・・みたいな。
まとめ
PBPにおけるスタート時間選択というのは、非常に大切な要素があると考える。朝スタートであれば、それが5時だろうが7時だろうが大差はないかもしれない。
朝スタートであればむしろ早い時間帯のスタートを選ぶこともあり得る。
しかし夜スタートはいろいろとその方の考え方が色濃く反映されると考える。逆に早いスタートを選んだ方は、どのようなメリットを求め選択したのかを聞いてみたいとも思っている。その選択は正しかったのか?
というワケで、次回のPBPにエントリーする事があっても、オレは迷わずにラスト最後尾スタートを選択すると断言するよ。
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